麻酔科勉強会 担当:U先生
「University of California San Francisco体験記」
・UCSF
・全米麻酔科ラインキング1位(2005年)の名門
・722床、オペ室28室。他にも病院がある。
・アメリカの麻酔科医
・1年インターン、3年レジデント、1年フェロー、そしてスタッフ。
・UCSFの麻酔科医
・170人くらいいる。
・レジデントの年収は500万円くらいらしい。
・スタッフは2000万円くらいらしい。
・麻酔看護師も28人いる
・日勤麻酔科医の一日について
・シフトについて
・日勤、午後開始、夜勤の3系統。夜勤は5連続。
・時間外は一律75$
・休日も忙しい。
→ある休日の緊急手術
→肝移植(死体)、肺移植、腸壊死、分娩×5、整形、AAArupture
・レジデントのローテーション
・手術室、急性ペイン、慢性ペイン、ブロック、ICU、産科麻酔、・・・
・麻酔方法について
→リドカイン、プロポフォール、フェンタニル、ロクロニウムで導入
→心外ではエトミデートも使う。
→維持はセボまたはデス、フェンタニル。アルチバはない。
→リバースはネオスチグミン+グリコピロレート。
・硬麻は座位で入れる。
・IV-PCAはモルヒネやハイドロモルフォン。
・持続大腿カテはロピバカイン0.2%を5-8ml/h
・100kgオーバーの患者さんは普通。
・Difficult Airway
→グライドスコープ大活躍。
・みんな体がでかい。
→ラインも太目。
→子供で22G、大人はawakeで16G、心外は14G、A lineは20G
・毛深い人も多い。
・基本、「雑」な印象。。。。
→小学校でおそうじの経験がないから???
・硬膜外麻酔で血圧が下がったらエフェドリン25mg筋注。
→10分で効いてきて1時間くらい持つのでいいらしい。
・各科手術について
・心臓血管外科
→VAD、肺移植など週1ペース。
→INVOSは必ず貼る。
→維持はイソフルラン。人工心肺にイソの気化器がついてる。
→全例でアミノカプリック酸を使う。
→AD or DOA、ミルリノン、フェニレフリン、NADなどで離脱。
→SGカテ使わない。CVのみ。導入前に入れる。
・小児麻酔
→14歳くらいまではslowで導入。
→深麻酔科抜管が基本。
→チューブは基本カフあり。
→急性喉頭蓋炎はほとんどないらしい。
→みんなHibワクチン打ってるから。
・一般外科
→減量のための胃バイパス手術がけっこうある。
→乳房減量術も。
・整形外科
→脊椎が多い。1日7-8件。
→SEP、MEP使う。舌咬傷防止に気を使っている。
→THA、TKAは術後抗凝固するので硬麻はしない。
→THA:腰神経叢ブロック+脊麻にモルヒネ
→TKA:大腿神経ブロック+脊麻にモルヒネ
「ブレイク」・・・アメリカの手術室
・手術着のままみんな家に帰る。
・物品棚に自分や家族の写真を貼りまくっている。
・指輪は外さない。
・刺青ナース。
・頭に真っ赤な花をつけてムンテラする黒人心臓外科医
・診察台の上にあぐらをかいて座ってムンテラするドクター。
・麻酔中にポテト食べながらネットショッピングする麻酔科医。
・泌尿器科
→TUR-Btは日帰り全麻なので閉鎖神経ブロックはしない。
→尿道カテ不快なんて聞いたことがないらしい。
・移植外科
→とにかく速い。
→腎移植でドナー3時間、レシピ5-6時間。
→死体肝移植なら4時間。
→膵移植もやってた。
・産婦人科
→分娩する人の90%に硬麻が入ってる。
→レミフェンタニルのIV-PCA
→帝王切開の麻酔は?
・CSEAでやるのは200kgオーバーか合併症ありの人たち。
・脊麻はマーカイン+フェンタ+モルヒネ。
・全麻にするかもなので、必ず制酸薬を飲んでる。
・執刀前に抗生剤はショット。
・旦那が頭元にいて、妊婦さんを励ましてる。
・PONV予防はオンダンセトロン。
→乳房がでかすぎる人のための、持つところが短い喉頭鏡がある。
・急性期ペインチーム
→術後患者さんのすべての疼痛管理を担当する。
→休日も回診してIV-PCAの中身とかチェック。
・慢性期ペインチーム
→肥満で腰痛の人が多い。(痩せるのが一番の治療じゃないかと)
→硬膜外、ステロイド入り局麻など。
・ICU
→64床ある。
→JVDをなんか重視していた。
→体重は毎日チェックしている。