2012年3月15日木曜日

睡眠時無呼吸症候群

初期研修医勉強会 担当:M先生

「SAS(睡眠時無呼吸症候群)について」

・AHI:無呼吸低呼吸指数・・・重症度を反映
・SASのパターン
  ・①OSAS(閉塞性)
      →気道閉塞によるもの
  ・②CSAS(中枢性)
      →脳血管疾患など、呼吸中枢の異常によるもの
  ・③混合性
・日本には200万人くらいいる。1000万人いるかも。
・SASの概念
  ・顎顔面容積と軟部組織との相対比で決まる。
  ・骨格系の異常
     →小顎、下顎の後退、咽頭が長い、歯がない、など。
  ・軟部組織系の異常
     →軟口蓋が長い、巨舌、低位舌、扁桃・アデノイド肥大など。
・SASに合併する疾患
  →高血圧、糖尿病、心筋梗塞など。
・SASの治療
   ①生活習慣の改善
      →減酒、減量、禁煙、睡眠体位工夫、クスリを減らす、・・・
   ②内科的治療
      →CPAP,アセタゾラミド、・・・
   ③外科的治療
      →UPPPP(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)、扁摘、アデ切、・・・
   ④歯科的治療
      →マウスピース

「ブレイク」
・引越し屋さんはどこがいいか?

・STOP-Bang Questionaire
   →3項目以上当てはまるならOSAハイリスク
・周術期とSAS
  ・マスク換気困難、挿管困難の可能性
  ・機能的残気量低下、低換気になりやすい
  ・抜管後、上気道閉塞のリスク
・対策は?
  ・前投薬は避ける。
  ・意識下挿管も考慮。
  ・経鼻エアウェイの使用
  ・ファーラー位、
   ・筋弛緩薬は完全拮抗させてから起こす。
  ・PEEPの使用。
  ・完全覚醒させてから起こす。
  ・術後CPAP使用。
  ・・・
・SASの人は肥満が多い?
  →47%の人は非肥満だった。
  →AHI>30だと、30%が非肥満だった。
  →女性に非肥満が多かった。
・CPAPの効果についての論文(Lancetの有名なやつ)
  →CPAPすると心血管合併症が減少する。