初期研修医勉強会 担当:M先生
「SAS(睡眠時無呼吸症候群)について」
・AHI:無呼吸低呼吸指数・・・重症度を反映
・SASのパターン
・①OSAS(閉塞性)
→気道閉塞によるもの
・②CSAS(中枢性)
→脳血管疾患など、呼吸中枢の異常によるもの
・③混合性
・日本には200万人くらいいる。1000万人いるかも。
・SASの概念
・顎顔面容積と軟部組織との相対比で決まる。
・骨格系の異常
→小顎、下顎の後退、咽頭が長い、歯がない、など。
・軟部組織系の異常
→軟口蓋が長い、巨舌、低位舌、扁桃・アデノイド肥大など。
・SASに合併する疾患
→高血圧、糖尿病、心筋梗塞など。
・SASの治療
①生活習慣の改善
→減酒、減量、禁煙、睡眠体位工夫、クスリを減らす、・・・
②内科的治療
→CPAP,アセタゾラミド、・・・
③外科的治療
→UPPPP(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)、扁摘、アデ切、・・・
④歯科的治療
→マウスピース
「ブレイク」
・引越し屋さんはどこがいいか?
・STOP-Bang Questionaire
→3項目以上当てはまるならOSAハイリスク
・周術期とSAS
・マスク換気困難、挿管困難の可能性
・機能的残気量低下、低換気になりやすい
・抜管後、上気道閉塞のリスク
・対策は?
・前投薬は避ける。
・意識下挿管も考慮。
・経鼻エアウェイの使用
・ファーラー位、
・筋弛緩薬は完全拮抗させてから起こす。
・PEEPの使用。
・完全覚醒させてから起こす。
・術後CPAP使用。
・・・
・SASの人は肥満が多い?
→47%の人は非肥満だった。
→AHI>30だと、30%が非肥満だった。
→女性に非肥満が多かった。
・CPAPの効果についての論文(Lancetの有名なやつ)
→CPAPすると心血管合併症が減少する。