2012年2月25日土曜日

新生児の蘇生

麻酔科勉強会  担当:I先生

「新生児の蘇生」

・娩出直後にチェックする3つ
  ①正期産か、②呼吸状態、啼泣状態、③筋緊張があるか
・チェック項目で異常を認めた場合は30秒以内に蘇生処置
   ・羊水を拭く
   ・気道確保(体位、吸引)
        →肩枕をする、口、鼻の順に吸引
        →ただし喉咽頭刺激で迷走神経反射、除脈に注意。
   ・優しく刺激
        →乾いたタオルで拭く、背中ごしごし、足底をはじく、・・・
   ・再び気道確保。
・SpO2モニターとして、パルスオキシメーターは右手を使う。
    →左手はPDAとかあった場合に影響を受ける。
・HR<60でもまずは人工呼吸
・あえぎ呼吸は呼吸なしと判断する。
・人工呼吸について
    →バッグマスク換気、40-60回/分
       ・HR上昇、胸郭の動きを指標とする。
    →正期産ならRoom Airで人工呼吸スタート。
       ・100%酸素だと啼泣開始まで時間がかかる。短期予後に差なし。
・呼吸とHRをチェック。
    →自発呼吸あり、HR>100ならOK。
    →60<HR<100なら人工呼吸続ける。intubationも検討。
    →HR<60、人工呼吸+胸骨圧迫
・90%の仮死児はマスク換気で蘇生可能。
・挿管の適応は?
   ・胎便の気管内吸引が必要
   ・マスク換気で胸郭運動が不十分
   ・長時間の人工呼吸が必要となる
   ・アドレナリン投与のための静脈ルートが取れない。
   ・その他特殊な疾患。
・新生児の挿管について
   ・気道が狭くて短い。
   ・声門が前上方にある。
   ・喉頭蓋がでかい。
   ・舌がでかい。
      →基本的に挿管は難しいと考える。
・新生児に挿管するには?
   ・肩枕を取る。
   ・直ブレードで喉頭蓋ごと持ち上げる。
   ・2.0-3.5mmのチューブ。
   ・体重+6cmの深さに。
   ・20秒以内に挿管する。
・新生児の薬剤投与ルートは?
    →第一選択肢は臍帯静脈。
      ・メスで臍帯を切って2-4cm静脈留置カテを挿入。
      ・深く入れすぎると薬剤性肝障害を起こす。
    →骨髄針も使える。
      ・脛骨中枢側。
    →挿管チューブから気管内投与
      ・クスリの投与量が多くなる、信頼度に欠ける、・・・
      ・メイロンはチューブを腐食させるので投与できない。
・アドレナリンの投与量
   ・10倍希釈で0.1-0.3ml/kg
   ・30秒ごとにHR check、3-5分ごとに同量投与。
   ・換気確立の前にアドレナリンの適応なし。
・循環血液量増量剤は?
    →明確な出血の既往、可能性がある時のみ。
       ・早剥、前置胎盤、臍帯出血、母子間輸血、双胎間輸血など
・新生児の10%は呼吸するために何らかの介助が必要。
・1%は本格的な蘇生を必要とする。
・マスク換気で90%は何とかなる。

まとめ
・帝王切開、母体はもちろん新生児の状態も同時に注目すべし。
・新生児がぐったりしてたらまずはマスク換気!
・新生児蘇生にかかったら母体のモニターをこっちに向ける。




2012年2月22日水曜日

集中治療医学会・予演会その2

集中治療医学会・予演会その2  担当:H先生

「NIV患者は気管挿管患者と比較して経腸栄養投与カロリーが低い」

・NIV中は嘔吐、誤嚥を恐れて経腸栄養投与量が少なくなる
・NIV数日以上施行中の患者ではカロリーに注意が必要
・目標カロリー充足率の比較

など。





2012年2月21日火曜日

心臓手術とステロイド


火曜定例カンファレンス

・心臓手術で慣習的に入れてるステロイド、本当に必要か?
  ・2002年のJ Cardiothorac Vasc Anesth
   →IL-6、IL-10産生には影響を与えるが、臨床的効果は少ない。
  ・2007年のJAMA
   →術後のAfを減らす(hydrocortisone 100mg)。
  ・2011年のJ Cardiothrac Vasc Anesth
   →術後感染を増やさず、死亡率を減らす可能性。
  ・2011年のChest 
   →PTE対象。サイトカインレベルでは抗炎症作用。lung injuryは減らさない。
  ・2011年のAnn Thorac Surg
   →ハイリスクの小児では術前投与でoutcomeをよくする。
  ・2011年のJ Caardiothorac Vasc Anesth
   →デキサメタゾン少量投与でQuality of Recovery scoreが上がる。
  ・2002年のAnesthesiology
   →心臓手術における全身炎症反応について。
 →とりあえず麻酔科としてのコンセンサスを作りましょうということに。

他、定例連絡事項がいくつか。





2012年2月20日月曜日

虚血性心疾患に対する抗血小板薬


ICU勉強会 担当:T先生

「ICUフィードバック」
・Aorta術後のSDH、seizure
・TAAA切迫破裂→緊急下行置換
・LVOT狭窄→解除術
・左室自由壁破裂

など。

「虚血性心疾患に対する抗血小板薬」

・アスピリンについて
  ・バイアスピリン:腸吸収、薬品相互作用が少ない。
  ・バファリン:炭酸Mg含む。胃には優しい。薬品相互作用が多い。
・JAMIS study
  →アスピリンの長期投与についてのstudy
  →心筋梗塞再発予防にアスピリンの効果を示した。
・第一世代ステント(CYPHER)・・・無期限アスピリン内服
・チエノピリジン系について
  ・チクロピジン(パナルジン):TTP、無顆粒球症など合併症リスクあり。
  ・クロピトグレル(プラビックス):パナルジンより合併症が少ない。
・ガイドラインより
  →CYPHER:術後3ヶ月のクロピトグレルorチクロピジン
  →TAXUS:術後6カ月
・ステント血栓症について
  ・早期:30日以内、遅発:30-1年以内、超遅発:1年以降(VLST)
・DES:内膜に覆われにくいため血栓リスク高い。
  →強力な抗血小板両方が必要。
・外科手術前に抗血小板薬を中止してよいか?
  →血小板寿命は7-10日、そのくらいに抗血小板薬を中止する。
・Lancetの論文
  →ステント留置1年後に抗血小板薬を中止した。
  →ステント血栓症多発。
・ステント血栓症の頻度は2%だけど、死亡率は20-30%。
・AHAのガイドライン
  →DES後の人は周術期もアスピリンは継続する。
  →ope後可及的速やかにチエノピリジン系を再開すべし。









2012年2月17日金曜日

集中治療医学会・予演会その1


「集中治療医学会・予演会その1」 担当:Y先生

「心臓血管外科術後のNCSE 11症例の検討」

・NCSE(Non-convulsive status epilepticus:非痙攣性てんかん重積状態)
・11症例のまとめ。平均手術時間、体外循環時間、合併症など。
・11症例の脳波パターン
・同時期に手術を行った422例との比較、リスク因子の解析。
・トラネキサム酸はやはり独立したリスク因子となりうる。

など。

・表の文字が小さいのではないか。
・選択したリスク因子の妥当性について。
・体外循環と術後seizureの関連について。
・抗痙攣薬はいつまで続けるものなのか。
・EEG施行のタイミングは?

など、多くの質問が出ていました。
Y先生、学会発表頑張ってください。





 手術室付属のサテライトファーマシー。

2012年2月16日木曜日

周術期の低体温


初期研修医勉強会 担当:K先生

「周術期の低体温」

・術中低体温:核心温35℃以下の状態
・体温の調節中枢は視床下部前・中部にあり37±0.2℃に調節されている。
・全身麻酔による体温分布の変化
  →皮膚の血管収縮による熱の再分布
  →震えによらない熱産生
  →シバリングによる熱産生
・術中は核心温変化に対する反応閾値が変化する。
  →第一相:熱の再分布。導入後30分で0.5-1.5℃低下する。
  →第二相:血管収縮閾値温度の下方偏移
  →体温調節反応の定常化・・・33-35℃に落ち着く。
・低体温に伴う生理学的変化
  →基礎代謝の増加
  →シバリング、運動失調、構音障害の出現
  →不整脈、心拍数低下、呼吸回数低下
  →VF、心拍出量低下、反射抑制
  →心停止
・低体温の合併症
  →不安感、創部痛の増強、内因性カテコラミン増加、不整脈、
    酸素消費量増加、薬物代謝低下、感染の増加、
    抜糸時期の遅れ、入院期間の延長、出血増加、免疫能低下、・・・
・シバリングについて
    →酸素消費量増加
    →主要臓器の虚血に。
  →CO2が貯まるため、呼吸状態が悪い人は要注意。
・低体温のいいこと
  →代謝率低下、虚血臓器の保護、循環停止期間の延長、・・・
・低体温の予防
  →室温を上げる、先に温めてから入室、血管拡張薬の使用など
・加温の方法
  →電気毛布、ウォームタッチ、温水浴、赤外線、加温輸液、加温洗浄など

【ブレイク】
・国家試験の勉強で12kg太りました。
・救急部をローテートすると痩せるはずなのに、太りました。
・山崎邦正に似ていると言われます。
・いいダイエット方法があれば教えてください。

・輸血の加温について
・過剰加温により赤血球の破壊をきたす恐れがある。
  →溶血、腎機能障害、血圧低下など
・46℃以上に加温すると赤血球が変化する。
・4℃の製剤を未加温のまま12単位投与
  →体重60kgの人で体温1℃低下する。
・輸血の加温が必要な状況
  ・100ml/分の急速輸血
  ・30分以上にわたり50ml/分の輸血が必要な場合
  ・CBP復温時
  ・新生児の交換輸血
  ・重症寒冷性自己免疫性貧血
・体位は関係ある?
  →載石位は体温が低下しやすいらしい
   →PEEPをかけると体温低下が減る。
・アミノ酸輸液は?
   →正常な人に輸液したら体温が上がった。
   →術前アミノ酸輸液で術中体温低下が減った。
   →アミノ酸輸液はストレス反応を増強させない?
    →急速輸液で静脈炎、悪心嘔吐、電解質異常をきたす。注意。






2012年2月15日水曜日

体位による末梢神経障害


麻酔の問題集  担当:Y先生

「体位による神経障害について」

問題1:腕神経叢障害についての問題
 ・頻度やら、リスクやら。

問題2:切石位についての問題
 ・大腿神経、総腓骨神経、坐骨神経障害をきたす可能性。
 ・神経障害の頻度としては1-2%。
 ・2時間以上の手術がリスクファクター。
 ・術後の異常感覚や筋力低下により気づかれる。
 ・2~3カ月で自然に回復することが多い。
 ・切石位では下肢静脈圧迫によりCompartment症候群をきたすことも。

問題3:尺骨神経障害についての問題
 ・前腕尺側、小指・環指小指側1/2の掌背側の感覚障害。
 ・環・小指の屈曲障害から巧緻運動障害をきたす。
 ・機序は不明。
   →DM、Vit不足、外部圧迫が原因?
 ・男性に多い。
   →解剖学的な問題?
 ・48時間以上たって遅発的に発症することが多い。
 ・110°以上肘を屈曲させるとリスクが高まる。

問題4:腹臥位についての問題
 ・眼球損傷をきたすリスクあり。
 ・胸郭出口症候群のリスク、腕神経叢損傷をきたす可能性も。
 ・静脈還流異常をきたす可能性。
 ・乳房損傷をきたす可能性。
 ・FRCは上がる。肺コンプライアンスは下がる。

問題5:POVL(Post operative visual loss)についての問題
 ・0.0017-0.1%に起こるとの報告。
 ・虚血性?網膜動脈塞栓?皮質失明?
   →機序は明らかでない。
 ・長時間手術、大量出血はリスクとなりうる。
 ・Hbの閾値は不明。



  ファイバーで位置チェック。

2012年2月14日火曜日

火曜カンファレンス

火曜日定例カンファレンス

・「スタットロック」どうですか?
・経皮的気管切開のoutcomeはどんな感じ?
・集中治療医学会について
・救急部のウェットラボが好評でした。
・出張麻酔時の記録について。

などなど。


ちなみに本日はバレンタインデー。




差し入れのチョコレートを頂きました。




麻酔科係の看護師さんからもスタッフ全員にチョコレートが。


ありがとうございました。

2012年2月13日月曜日

開心術後のNOMI


ICU勉強会 担当:K先生

「ICUフィードバック」

・外科術後→胸痛→PCI→腹痛→perforation
・心外手術後にSDH
・リンパ管腫にピシバニール局注。
→透過性亢進作用あり。
→熱発、炎症反応↑

開心術後のNOMIについて調べてきました。

・頻度は0.2%~2%程度。予後は悪い。
・腹膜刺激徴候がない腹痛がある場合に疑う。
・末梢循環不全が契機となる?
・皮膚大理石文様(ある報告では全例にあったと)
・代謝性アシドーシス、Lac上昇
・診断&治療は?
→SMA造影でspasmのサイン
→PGE1 500ugを30分で投与。
→腹膜刺激徴候が出現するようならば開腹へ。
・小腸~脾彎曲あたりまで虚血リスク。
・リスクファクターは?
→不整脈、HD、MI後、心不全、血管収縮薬の使用など。
・全身低還流→血液再分布→交感神経の過剰興奮→spasm
・腹痛の性質は?
→性質が一定でない。
→腹部膨満、下血、下痢、嘔気嘔吐が症状である場合も。
・腸切除後も残存虚血リスク高い。
→70%で再開腹になったという報告も。
・塩酸パパベリンSMA動注も効果あり。
→PGE1と比較したstudyは見つからず。。。。。


ICUカンファレンスルーム。麻酔科・朝のカンファもここで。

2012年2月11日土曜日

癒着胎盤の麻酔管理

麻酔科勉強会  担当:Y先生

「癒着胎盤の麻酔管理」

・癒着胎盤の定義
  →胎盤の絨毛組織が筋層内に侵入し、胎盤剥離が困難なもの。
・1/2000~1/533という報告。
・浸潤層によって3つのタイプに分かれる。
  →Placenta
     ・accreta:絨毛が筋層には侵入していないもの。75-78%
     ・incerta:絨毛が筋層内に侵入したもの。5%くらい。
     ・percreta:絨毛が漿膜まで達するもの。少ない。
・癒着胎盤の診断はMRIで。
・どのくらい出血する?
  →56例の報告あり。46例では2000、9例で5000、4例で10000出血。
・何を準備すべきか。
   →輸血準備、総腸骨動脈バルン、自己血回収装置など。
・自己血回収装置は使っていい?
  →羊水塞栓のリスクあり。
  →十数例使ってみて羊水塞栓はなかったとの報告も。
・総腸骨動脈バルンは出血量を減らす。
  →安全で低侵襲。
  →しかし血栓、動脈閉塞のリスクあり。
・ATにするか、子宮温存にするか。。。
・全身麻酔にするか、区域麻酔にするか。
  →全身麻酔は術後出血のリスクを増やす。
  →吸入麻酔薬の子宮弛緩作用によるものか。
  →区域麻酔でやった報告がA&Aの2006;102:585-7に。
・全身麻酔になった場合、レミフェンタニルは使っていい?
  →ショットで使ったら、新生児の呼吸抑制を起こしたという報告あり。
  →やや過投与だったかも。
・持続レミフェンタニルは?
  →母体の血圧は低くなる、HRも低くなる。
  →新生児のApgarには有意差なし。







2012年2月9日木曜日

オピオイドいろいろ


初期研修医勉強会 担当:H先生

「オピオイドについて」

・疼痛はストレス、精神的・肉体的ストレス、有害反応に通じる。
  →ストレスホルモンの放出
    ・cortisol、angiotenshin、GH、epinephrine、NAD、vasopressin、・・・
  →異化亢進、代謝亢進、凝固異常、免疫系の変化、血圧上昇、・・・
・オピオイドとは?
  ・オピオイド受容体と親和性を示す物質の総称。
  ・アヘン関連物質。
    →「アヘン」はopiumを中国語的に読んだ読み方。
・ケシの未熟果実に傷をつけると乳液が出てくる。
  →これを乾燥させるとアヘンになる。
  →ちなみに日本ではケシは入手禁止。
・アヘンの歴史
  ・紀元前3400年にメソポタミアでケシ栽培の記録
  ・紀元前1500年にエジプトではアヘンが製造されていた。
  ・ペダニウス・ディオスコリデスがアヘンの採取法、薬効について記す。
  ・西暦1804年、フリードリッヒ・センチュルネルがモルヒネを分離。
・オピオイドの種類
  ・内因性オピオイド・・・βエンドルフィン、エンケファリン
  ・天然オピオイド・・・モルヒネ、コデイン
  ・合成オピオイド・・・フェンタニル、ペンタゾシン、ペチジン
  ・半合成オピオイド・・・ヘロイン、ナロキソン、ブプレノルフィン、トラマドール
・麻薬性鎮痛薬
   →モルヒネ、ペチジン、フェンタニル、コデイン
・拮抗性鎮痛薬
   →ペンタゾシン、ブプレノルフィン、トラマドール
    →天井効果がある。耽溺性が弱い。麻薬拮抗作用。
・オピオイド受容体
    →μ、δ、κ
    →κは不快感、利尿作用と関連。
   →μは鎮痛、腸管運動抑制、呼吸抑制と関連。
       →脊髄後角では神経伝達物質の放出抑制。
       →中脳水道周囲灰白質・延髄網様体では下行性抑制系を賦活化。
・モルヒネ
  ・長時間作用型(4~6時間)
  ・筋注、経口、座薬、硬膜外、くも膜下と、投与経路が多彩。
  ・静注で作用発現まで15分。
  ・肝代謝、親水性
  ・くも膜下投与の場合、遅発性呼吸抑制に注意。
・フェンタニル
  ・力価はモルヒネの100倍。
  ・作用時間は中時間(30-60分)
  ・5分で効果発現。
  ・蓄積効果がある。
・レミフェンタニル
  ・超短時間作用型
  ・非特異的エステラーゼで速やかに分解。
  ・力価はフェンタニルとほぼ同じ。
  ・蓄積性なし。
  ・CSHTは3分。持続静注に適する。
  ・高濃度での使用も可能。
・術後鎮痛はしっかりしましょう。
   →合併症発生率↓、死亡率↓、入院期間↓、患者満足度↑。
・PCAについて
   →鎮痛control良好、患者満足度↑、オピオイド使用量↑、掻痒感↑
   →副作用や在院日数は同じという報告あり。
・コカインについて
  ・コカの木は南米産。
  ・日本への持ち込みは禁止されている。
  ・末梢の感覚神経Naチャネルに作用。
  ・中枢ではモノアミントランスポーターの阻害。覚せい剤的な。
・コカコーラについて
  ・昔はコカの葉を実際に使っていたらしい。
  ・1903年まではコカの成分が入っていた。
  ・レシピは非公開。
・ジャンクフードについて
  ・ファミマの商品、単価当たりのカロリーが高いのは牛肉コロッケ。
  ・「俺のチョコケーキシュー」は471kcalもある。注意。




  PCPSスタンバイで手術開始。

2012年2月8日水曜日

1月ふりかえり

1月症例フィードバックカンファレンス  担当:S先生

トピックス症例の振り返り&ディスカッション

・脳外科手術の症例
   →抜管前、意識レベル微妙、自発呼吸はしっかり。
   →抜管。
   →確認のため頭部CTへ。
   →CT室で痙攣(呼吸は維持されていた)。
   →硬膜下air。
・呼吸器外科のdifficult airway
   →喉頭蓋まで遠く、声門が前方にあるタイプ。
   →喉頭鏡が届かない、持ち上がらない。
   →AWSでTube exchanger挿管
   →これをガイドに37Fr DLT挿管成功。
・頸椎術後の心臓外科手術、挿管困難だった。
    →AWSで喉頭蓋を持ち上げられない。
   →結局fiber挿管。
   →TEEも入らず。epicardial echoに。
・単心房+単心室+両大血管右室起始症、Glenn術後の方の婦人科手術。
    →等比重脊麻でバイタル安定。SpO2も変わらず。
  ・無脾症候群について
    →心合併症、腸回転異常(イレウス起こしやすい)、感染症リスク高い。
・トランサミンでアナフィラキシー
・下痢→脱水→右室内血栓→PE→PCPS→緊急ope
・小児の腎動脈再建術
   →多発性動脈狭窄症という概念
・緊急帝王切開、腰麻が入らず全身麻酔に
   →緊急じゃなければ座位を試したかも。。。。
・Septic shock+DIC+AKI+相対的副腎不全のイレウス。
   →維持が大変でした。
   →open abdomenの管理について。
・甲状腺腫瘍の圧迫による気道狭窄、緊急挿管依頼。
   →気管内に腫瘍内へと通じる瘻孔あり。
   →fiber挿管したが、声門を越えると行く先が二手に。。。
   →片方は正しい気管、片方は腫瘍内。
   →間違えずに無事挿管できた。
・前置胎盤+癒着胎盤
   →epiカテ挿入後、caudal block
   →尿管ステント挿入。
   →透視下に両側総腸骨動脈にバルンカテ留置。
   →全身麻酔にて帝王切開開始。
   →臍帯切断後、総腸骨動脈バルンをインフレート。 
    →出血少なく手術できた。
・緊急できた癒着胎盤
   →大量出血。
   →胎盤残して閉腹へ。



麻酔科グラム染色コーナー

2012年2月7日火曜日

火曜カンファ

火曜定期カンファレンス

・集中治療医学会への参加について
・症例当てについて
・3月の予定について
・各種送別会について

など。


ファイバー挿管してました。

2012年2月6日月曜日

京大集談会報告

ICU勉強会  担当:S先生

「京大集談会報告」

・17題出てました。
・TRALIの症例、妊婦と腰椎後方固定
・βブロッカーで高度除脈
   ・内服まちまちだった人→入院して定期内服に→除脈に。気を付けましょう。
   ・POISE trial
    →周術期のBBは30日以内の心筋梗塞のリスクは低下させた。
    →しかし死亡および脳卒中のリスクを上昇させた。
    →除脈も増える?
・ECPR(体外循環式心肺蘇生)について
・重度の拘束性呼吸障害のALS患者に対する麻酔
    →挿管管理した。
    →Ach recepterはどうなってる?
・4歳に対する分離肺換気
    →4.5mmチューブに2mmのファイバーでブロッカー誘導した。
・サーモフォーカスによるBTTに基づく体温測定
・BTT(Brain Tunnelgenix Technologies)
・目頭で体温を測る?
・換気不良の原因がチューブ内膜剥離によるチューブ閉塞だった。
・HELLP症候群の人
・EMG気管チューブを使った症例
    →tubeに電極がついていて筋電図を拾えるようになっている。
    →術中反回神経を触ると感知する。
     →位置調整がポイント。
・エスクロンミニ(非観血的心拍出量モニター)を使った。
・Total Arch Replacement後の気管支瘻。
・Dissectionの下腿麻痺だと思ったら、脊椎硬膜外血腫だった。




心外術中、忙しいけど常にモニターチェック。


2012年2月3日金曜日

京大集談会:予演会その2


京大集談会・予演会その2 担当:H先生

「開心術後に某奇形が原因で呼吸不全をきたした1例」

・術中に気づいていれば先に修復すべきだった?
・疫学的にはどのくらいの頻度?
・術式はこれでよかったのか?
・術前診断として、何ができたのか?

などと、いろいろと議論で盛り上がりました。
H先生、土曜日の発表頑張ってください。



 2月からまた新しい研修医の先生が来てくれました。

2012年2月2日木曜日

麻酔と歯牙損傷


初期研修医勉強会 担当:M先生

「麻酔と歯牙損傷」

・歯牙損傷の疫学
   →全身麻酔3000例に1例
   →挿管時、マスク換気時
   →脱落歯牙が食道壁を損傷し、開胸手術になった例もある。
・歯牙損傷のリスク
   →動揺歯、挿管困難、緊急手術、未熟な挿管技術、など。
・歯牙損傷の分類
  ①脱臼:不全脱臼、完全脱臼
  ②破折:歯冠破折、歯冠歯根破折、歯根破折
・術前診察のポイント
   →動揺の程度、義歯、補填物、孤立歯、欠落歯の有無、など。
   →義歯は外して診察診察しましょう。
・動揺度の分類としてMiller分類というのがある。
   →0~3度に分類。3度は歯軸方向にも動揺するタイプ。抜歯適応。
・世代別ポイント
  ・小児は乳歯から永久歯へ生え変わることに注意。
     →生え変わりは前から始まり奥へと進む。
     →小学校1年で前歯から、6年で第2乳臼歯へ。
     →小学校の学年でだいたい推定できる。
  ・40歳以上は歯周病、義歯に注意。
     →歯周病、35~40歳で27%、45~54歳で43%。65歳以上は過半数。
     →歯周病のリスク、DMと喫煙。
・動揺歯を自覚しているのか?
  ・50歳以上になると動揺歯の自覚が増えてくる(20%くらい)。
  ・70歳を超えると自覚がなくなってくる。(そもそも歯がなくなる?)
・麻酔中、歯を守るための注意点
  ・挿管のみならず下顎挙上時にも注意。
  ・義歯装着したままマスク換気をすると圧が逃げて歯を守れるかも。
  ・マッキントッシュよりもマッコイの方がいいかも。
  ・経鼻ファイバー挿管は歯にやさしい。
  ・バッキングに注意。
  ・体位変換に注意。
  ・エアウェイ、バイトブロックは臼歯にかませるとよい。
  ・動揺歯がある場合は3-0絹糸などで隣在歯と固定し落ち込み防止。
  ・モデリングコンパウンド、カスタムマウスガード、歯守くん、・・・

ブレイク
・徳島県について。うずしおと阿波踊りと大塚製薬。
・トルコの魅力

・歯牙損傷してしまったときはどうするか。
  →すぐ取り除く!
  →見つからなければXpで確認。
  →気管内に落ち込んだらファイバーで取り除く。
  →消化管内に落ちたら2~3日で排泄されるまでXpチェック。
・歯根膜の温存がポイント。うまくいけば再接着する。
・再接着の予後因子は歯根膜の温存状態と、脱落から再接着までの時間。
・歯が抜けた、折れた場合はどうすればいい?
  →歯根に触れず、生食に漬ける。
  →できれば生食よりも牛乳の方がいい。
  →さらにできればよく冷えた低脂肪乳がいい。そして歯科へLet's Go!
・乳歯を無理やり接着すると、後継永久歯胚に影響する恐れが。
・抜けそうな人にはマウスピースを実費で作ってもらうという手も。
  →ちなみに実費で4000円くらい。
  →職人が作る。下手な人が作るとすぐ外れるらしい。







2012年2月1日水曜日

京大集談会・予演会その1

京大集談会・予演会その1  担当:Y先生

「ICU入室後、急激な転帰をたどった某免疫血液疾患について」

スライドの順番や、スライドの密度、病理所見など、
なかなかに議論が盛り上がりました。
Y先生、土曜日の発表頑張ってください。




予演会風景