2012年2月20日月曜日

虚血性心疾患に対する抗血小板薬


ICU勉強会 担当:T先生

「ICUフィードバック」
・Aorta術後のSDH、seizure
・TAAA切迫破裂→緊急下行置換
・LVOT狭窄→解除術
・左室自由壁破裂

など。

「虚血性心疾患に対する抗血小板薬」

・アスピリンについて
  ・バイアスピリン:腸吸収、薬品相互作用が少ない。
  ・バファリン:炭酸Mg含む。胃には優しい。薬品相互作用が多い。
・JAMIS study
  →アスピリンの長期投与についてのstudy
  →心筋梗塞再発予防にアスピリンの効果を示した。
・第一世代ステント(CYPHER)・・・無期限アスピリン内服
・チエノピリジン系について
  ・チクロピジン(パナルジン):TTP、無顆粒球症など合併症リスクあり。
  ・クロピトグレル(プラビックス):パナルジンより合併症が少ない。
・ガイドラインより
  →CYPHER:術後3ヶ月のクロピトグレルorチクロピジン
  →TAXUS:術後6カ月
・ステント血栓症について
  ・早期:30日以内、遅発:30-1年以内、超遅発:1年以降(VLST)
・DES:内膜に覆われにくいため血栓リスク高い。
  →強力な抗血小板両方が必要。
・外科手術前に抗血小板薬を中止してよいか?
  →血小板寿命は7-10日、そのくらいに抗血小板薬を中止する。
・Lancetの論文
  →ステント留置1年後に抗血小板薬を中止した。
  →ステント血栓症多発。
・ステント血栓症の頻度は2%だけど、死亡率は20-30%。
・AHAのガイドライン
  →DES後の人は周術期もアスピリンは継続する。
  →ope後可及的速やかにチエノピリジン系を再開すべし。