麻酔の問題集 担当:Y先生
「体位による神経障害について」
問題1:腕神経叢障害についての問題
・頻度やら、リスクやら。
問題2:切石位についての問題
・大腿神経、総腓骨神経、坐骨神経障害をきたす可能性。
・神経障害の頻度としては1-2%。
・2時間以上の手術がリスクファクター。
・術後の異常感覚や筋力低下により気づかれる。
・2~3カ月で自然に回復することが多い。
・切石位では下肢静脈圧迫によりCompartment症候群をきたすことも。
問題3:尺骨神経障害についての問題
・前腕尺側、小指・環指小指側1/2の掌背側の感覚障害。
・環・小指の屈曲障害から巧緻運動障害をきたす。
・機序は不明。
→DM、Vit不足、外部圧迫が原因?
・男性に多い。
→解剖学的な問題?
・48時間以上たって遅発的に発症することが多い。
・110°以上肘を屈曲させるとリスクが高まる。
問題4:腹臥位についての問題
・眼球損傷をきたすリスクあり。
・胸郭出口症候群のリスク、腕神経叢損傷をきたす可能性も。
・静脈還流異常をきたす可能性。
・乳房損傷をきたす可能性。
・FRCは上がる。肺コンプライアンスは下がる。
問題5:POVL(Post operative visual loss)についての問題
・0.0017-0.1%に起こるとの報告。
・虚血性?網膜動脈塞栓?皮質失明?
→機序は明らかでない。
・長時間手術、大量出血はリスクとなりうる。
・Hbの閾値は不明。
ファイバーで位置チェック。