2012年2月11日土曜日

癒着胎盤の麻酔管理

麻酔科勉強会  担当:Y先生

「癒着胎盤の麻酔管理」

・癒着胎盤の定義
  →胎盤の絨毛組織が筋層内に侵入し、胎盤剥離が困難なもの。
・1/2000~1/533という報告。
・浸潤層によって3つのタイプに分かれる。
  →Placenta
     ・accreta:絨毛が筋層には侵入していないもの。75-78%
     ・incerta:絨毛が筋層内に侵入したもの。5%くらい。
     ・percreta:絨毛が漿膜まで達するもの。少ない。
・癒着胎盤の診断はMRIで。
・どのくらい出血する?
  →56例の報告あり。46例では2000、9例で5000、4例で10000出血。
・何を準備すべきか。
   →輸血準備、総腸骨動脈バルン、自己血回収装置など。
・自己血回収装置は使っていい?
  →羊水塞栓のリスクあり。
  →十数例使ってみて羊水塞栓はなかったとの報告も。
・総腸骨動脈バルンは出血量を減らす。
  →安全で低侵襲。
  →しかし血栓、動脈閉塞のリスクあり。
・ATにするか、子宮温存にするか。。。
・全身麻酔にするか、区域麻酔にするか。
  →全身麻酔は術後出血のリスクを増やす。
  →吸入麻酔薬の子宮弛緩作用によるものか。
  →区域麻酔でやった報告がA&Aの2006;102:585-7に。
・全身麻酔になった場合、レミフェンタニルは使っていい?
  →ショットで使ったら、新生児の呼吸抑制を起こしたという報告あり。
  →やや過投与だったかも。
・持続レミフェンタニルは?
  →母体の血圧は低くなる、HRも低くなる。
  →新生児のApgarには有意差なし。