2012年3月14日水曜日
Echo Round
TEE勉強会 担当:Y先生
「Echo Round」
・症例1 63歳女性
・MRに対してMVR施行
・post CPB:人工弁、PVL(-)、層流、mPG 1.1mmHg
・ICU帰室後、カテコラミン増量もアシドーシス進行
→鑑別疾患
・弁機能不全、左・右心不全、心タンポ、volume loss
・emergent TEE施行
・45°大動脈弁短軸像をちょっとひねったview
→IVC-RA間が狭窄、7mmくらい
→乱流発生
→右室は虚脱気味
・再開胸
→IVC-RA接合部の狭窄
→脱血管を抜いて縫合したところに糸を深くかけすぎたっぽい。
→組織浮腫(+)
→自己心膜patchで修復
→術後はIVC-RA 1.2cmくらいまで拡大。乱流は残った。
・「SVC/IVC cannulationの合併症」
・狭窄は率は低いが起こったら重大。
・急性IVC狭窄
→血行動態悪化、肝不全、腎不全
・症例2 56歳女性
・post AVR(Freestyle 23mm、subcoronary position)
・severe AS→Re-AVR
・TEE→弁の可動性低下、乱流あり。
・「post AVRの評価」
・弁の面積と相関するが、血流とは無関係
・低心拍出状態→圧較差減少→ASの重症度が過小評価となる。
・高心拍出状態→圧較差増加→ASの重症度が過大評価となる。
・Cardiac Outputの影響を受けにくいパラメーターは?
→EOA:連続の式から算出
・LVOTは円形であるという前提
・非対称性LVOTでは不正確となりうる。
・LVOTを過小評価するとAS重症度が過大評価となる。
DVI:LVOT peak V/AV peak Vなど。
手術室各室にあるリテラ。薬品はここから取り出します。