2012年3月28日水曜日

フィードバックカンファレンス

フィードバックカンファレンス  担当:A先生

「症例ふりかえり」

・整形外科の腹臥位手術
   →tubeが抜けないように厳重に固定
   →抜管時にテープを剥がしたところ、表皮剥離を起こした。 
     ・テープリムーバーを使用する。
     ・愛護的に剥がす、など

・肝臓切除、術中突如血圧300台に。
   →副腎表面からの止血にラジオ波を使っていた。
   →熱が副腎深部に届いて内因性カテコラミンが放出されたため。
   →表層はバイポーラーで焼いた方が。

・特に既往のない30代女性の婦人科手術
   →手術開始時の血ガスで低カリウム。
   →術中補充。
    →さらに低カリ進行。
    →多型性PVC多発。
   →RonTからVFに。CPR、蘇生。
   →急速に進行した低カリの原因は不明。
   ・「術中心停止について」
     ・全ての原因:0.058%、麻酔が原因:0.0038%
     ・MI、coronary系トラブル 6.8%、不整脈 7.2%、PE 1.6%
     ・麻酔が原因のもの
        →気道系(換気、CICV)、クスリ、循環血液量不足、CV合併症。

・指輪が抜けなかった患者さん。
   ・指輪をはめて手術すると・・・
     →火傷のリスク、術後の浮腫で指が壊死するリスク。
   ・ひもを使った指輪の外し方。

・イソゾール静脈炎疑い
   →イソゾール導入後、点滴ラインに沿って発赤。
    →キシロカイン、ステロイド使用、軽快。

・呼吸器外科の手術
   →術前診断では腫瘍。
    →実は膿瘍。
    →喀痰でガフキー(+)。
   ・麻酔科医は挿管時など喀痰暴露の可能性。しっかり予防を。