2012年11月29日木曜日

アルブミン製剤

ICU勉強会  担当:S先生

「アルブミン製剤について」

・SSCGについて
  ・1990年代、敗血症とは???
  ・2001年:NISEが設立
  ・2003年:敗血症の定義
  ・SSCG 2004
  ・SSCG 2008
・SSCG 2012
  ・特に血漿分画製剤(アルブミン/IVIG)
    →推奨度と投与基準に変更が予想される。
・アルブミンの生理作用
  ・体液保持
  ・抗酸化
  ・抗炎症、アポトーシス予防
  ・抗凝固作用
  ・酸塩基平衡
  ・種々の物質との結合
 ・侵襲による血管透過性亢進で浸出したアルブミン
   ・抗炎症、抗酸化作用により組織障害の増悪抑制
   ・体液保持による間質浮腫の増悪
・血清アルブミン値が1 g/dl低下
  →死亡リスク↑、合併症↑、ICU滞在期間↑
・アルブミン製剤投与について
  ・Cochrane Injuries Group(1998年)
  ・Wilkes(2001年) 
  ・Liberati(2006年)
    →いずれも死亡リスクはアルブミン投与群で高い。
・SOAP study
  ・ICU stay、Hospital stay、死亡率はAlb投与群で高い。
  ・観察研究
  ・肝硬変、担癌患者が多かった。
・SAFE study
  ・脳損傷に対するalbumin投与群で 死亡率が高かった
  ・Severe Sepsisでは有意差なし。
・アルブミン製剤の副作用
  ・循環血漿量増加
  ・心機能抑制
  ・肺水腫
  ・末梢循環不全
  ・多臓器不全
  ・腎不全
  ・出血傾向亢進
  ・アナフィラキシー
 


     薬剤師さんに見送られて出張麻酔