麻酔の問題集 担当:T先生
「Airway Management」
問題1:LMAと陽圧換気に関する問題
・LMAの欠点と合併症
・LMAの位置異常
・粘膜損傷と咽頭痛:10%程度
・胃の膨張、但しバックバルブマスクよりは優れている
・胃内容物の逆流と誤嚥:0.02%程度
・カフの膨らませすぎ N2Oによりカフ圧が上がる
・神経障害 高いカフ圧や位置以上が原因
・縦隔炎と咽後膿瘍の症例報告あり
・LMAの利点
・DAM症例のアルゴリズムで用いられる
・気管挿管と比べて
→挿入時の局所障害が少なく血行動態の変動が少ない
→眼圧上昇がない。
→咽頭痛・嗄声の頻度が少ない。
・慣れてなくても使用可能
・気道過敏性のある患者に使える。
・マスクより密着性がよく手が疲れずより信頼出来る
・バックマスク換気と比べて胃の膨張が少ない
問題2、3:喉頭痙攣に関する問題
・誘発因子
異物(経口経鼻エアウェーイ),saliva(唾液),血液,
嘔吐物,内臓痛,浅麻酔
・対処法
・陽圧でO2投与
・短時間作動性筋弛緩薬
・刺激物の除去
・成人における手術後の致死的呼吸イベントの23%
・輪状披裂筋、甲状披裂筋の収縮で起こる
・陰圧性肺水腫になる可能性がある
問題4:挿管困難の予測因子に関する問題
・TMDが短い
→喉頭が下降する割合が低くなる。
→挿管困難となることがある
・TMD:60mm以下で陽性
・Mallampati分類と甲状切痕頤間距離の組み合わせ
→挿管困難の予測率は改善する。
・喉頭が長すぎる
→舌の大部分が下咽頭に
→挿管困難の原因となる
・小顎
→舌を圧排するスペースがない
→挿管困難の要素となりうる
問題5:直達喉頭鏡をかける場合についての問題
・JSA Airway Management Algorithmの紹介