2012年11月29日木曜日

Airway Management

麻酔の問題集  担当:T先生

「Airway Management」

問題1:LMAと陽圧換気に関する問題

・LMAの欠点と合併症
  ・LMAの位置異常
  ・粘膜損傷と咽頭痛:10%程度
  ・胃の膨張、但しバックバルブマスクよりは優れている
  ・胃内容物の逆流と誤嚥:0.02%程度
  ・カフの膨らませすぎ N2Oによりカフ圧が上がる
  ・神経障害 高いカフ圧や位置以上が原因
  ・縦隔炎と咽後膿瘍の症例報告あり
・LMAの利点
  ・DAM症例のアルゴリズムで用いられる
  ・気管挿管と比べて
    →挿入時の局所障害が少なく血行動態の変動が少ない
    →眼圧上昇がない。
    →咽頭痛・嗄声の頻度が少ない。
  ・慣れてなくても使用可能
  ・気道過敏性のある患者に使える。
  ・マスクより密着性がよく手が疲れずより信頼出来る   
  ・バックマスク換気と比べて胃の膨張が少ない

問題2、3:喉頭痙攣に関する問題

・誘発因子
  異物(経口経鼻エアウェーイ),saliva(唾液),血液,
  嘔吐物,内臓痛,浅麻酔
・対処法
  ・陽圧でO2投与
  ・短時間作動性筋弛緩薬
・刺激物の除去
・成人における手術後の致死的呼吸イベントの23%
   ・輪状披裂筋、甲状披裂筋の収縮で起こる
   ・陰圧性肺水腫になる可能性がある

問題4:挿管困難の予測因子に関する問題

・TMDが短い
  →喉頭が下降する割合が低くなる。
  →挿管困難となることがある
    ・TMD:60mm以下で陽性
・Mallampati分類と甲状切痕頤間距離の組み合わせ
  →挿管困難の予測率は改善する。
・喉頭が長すぎる
  →舌の大部分が下咽頭に
  →挿管困難の原因となる
・小顎
  →舌を圧排するスペースがない
  →挿管困難の要素となりうる

問題5:直達喉頭鏡をかける場合についての問題

・JSA Airway Management Algorithmの紹介