2012年1月19日木曜日

モニター・・・呼吸器を中心に


初期研修医勉強会 担当:H先生

「モニター・・・呼吸器を中心に」

①パルスオキシメーター
・赤色光、赤外線の吸光率を分析
・1974年、日本光電の青柳卓雄と岸道男により開発される。
・最近は通販でも買える。登山家とかが買うらしい。
・パルスオキシメーターのピットフォール
・循環不全、低体温、室内灯、MetHb、COHb、マニキュア、静脈波形、定常流など。
・消えかけの蛍光灯(点滅してるやつ)に反応する。
・マニキュアは青と緑がダメ。
・もちろんデコネイルもダメ。
・定常流・・・人工心肺、PCPSなど。
・経皮的CO2モニター
      →小児科領域で広まり始めている?
②EtCO2について
・PaCO2に近似するが実際はEtCO2の方が5mmHgほど低い。
・赤外線吸光分析(CO2が赤外線を吸収することを利用)
・メインストリーム方式とサイドストリーム方式
・波形に注意!
     →気道狭窄パターン、自発呼吸、再呼吸など。
→第Ⅰ~Ⅳ相
・ポータブルEtCO2モニターもある。
→Awake Craniotomyに使えるかも。
・EtCO2は酸素消費バランスの影響を受ける。
      →手術中は低めに出る。(代謝が落ちている)
→気腹では拍動的にCO2を送る場合がある。
          →自発呼吸出現のような波形になることがある。
③SpO2とPaO2
・酸素解離曲線について勉強しましょう。
→PaO2 60mmHgでSpO2 90%
→PaO2 40mmHgでSpO2 75%くらい。
→静脈血、混合静脈血の指標として覚えておこう。
→Sepsis Survive CampaignのEGDTなんかで登場する。
→SVCとIVCの酸素飽和度が違うメカニズムについて。
→麻酔中、VSP、その他シャントがあると静脈血も赤くなる。



Airway Scopeが2台になりました。