2012年1月6日金曜日

麻酔科医と感染

麻酔科勉強会 担当:H先生

「麻酔科医と感染」

・人間の体には100兆個の微生物がいる。
・20%の人間は黄色ブドウ球菌を持ち歩いている。
→手術室は常に汚染されている!
・術後感染の原因
→55% MRSA、10% CNS、10% 他のGPC、・・・
→医療従事者によるMRSA感染拡大の可能性
・オランダのstudy
手技の際に手洗い、消毒、手袋を守ってる?
28個のope、60時間観察
→入室時に手指をアルコール消毒してたのは2%のみ。
→退室時アルコール消毒してたのは8%のみ。
→合計で1人1時間で0.14回しか消毒していなかった。
・医師の中では外科医、麻酔科医が最低の手指消毒率を誇る。
・2009年のAneth.より、介入して消毒状況を改善できるか?
→個人持ちのアルコールスクラブを配れば消毒率は増える。
・手術室の手指消毒率upと院内感染の減少には有意な相関関係あり。
・2009年のAneth.より、どのくらい手術室を汚してる?
→三方活栓の32%は汚染されている。
→ope後、麻酔器周辺も汚染されている。
→三方活栓の汚染と死亡率の間に有意な関連性あり。
→三方活栓の汚染と院内感染の関連は有意でない。
・2011年のA&A、手術前の手の汚染について
→164の手術で11.5%の三方活栓が汚染。半分が麻酔科医由来。
→手術室の89%が汚染、うち12%が麻酔科医由来。
・CDCのガイドラインより。
・皮膚の前処置について(カテーテル挿入前)
・三方活栓よりもニードルレスコネクタ、メカニカルバルブの方が
コロニーが減ったという報告もある。
・適切な消毒薬を使う。
・手袋をしても手指衛生保護が必要。
・WHOの多様的手指衛生改善戦略について。

・麻酔科医は手術室を汚染する。死亡率にも関連する可能性あり。
・手指衛生改善、個人持ちアルコールスクラブを使いましょう。
・意識の改善が必要。