2012年1月12日木曜日

麻酔と夢について

初期研修医勉強会 担当:O先生

「麻酔と夢について」

・ケタミンで悪夢を見るのは有名。
・チオペンタールでは不快な夢を見るという報告。
・プロポフォールも吸入麻酔薬と比較して夢を見ることが多い。
・術中覚醒について
→定義:術後に術中のイベントのことを思い出せること。
→映画「アウェイク」など。
・術中覚醒のリスク
→術中覚醒の既往、重度のアルコール中毒、重度の鎮静薬使用歴
→予測される挿管困難もリスク因子の一つ
・BISモニターについて・・・波形を読めるようになろう!
・脳波:α、β、Θ、Δ波について
Δ、Θは睡眠~深鎮静、α、βは覚醒~ウトウト
・論文読みました。
「デスフルランとプロポフォールでの夢の発生率の差」
300人をデス群、プロポ群に割り付け、脳波測定および術後インタビュー。
→夢の頻度に有意差はなかった。
→インタビュー時のBISはプロポ群で低い傾向があった。
夢を見た人は・・・
・もともと毎日夢を見る人が多い。
・紡錘波形が少なく、高周波が多い。
脳波パターンからは、麻酔覚醒前に夢を見るようである。
REM睡眠の脳波と関係あるっぽい。


本日担当してくれたO先生、
昨日は今日の発表がうまくいかない夢を見たそうです。
勉強になる発表ありがとうございました。