ICU勉強会 担当:A先生
「第13因子製剤・フィブロガミンP」
・最近ICUでフィブロガミンを使用したので調べてみました。
・第13因子(FXIII)
・トロンビンによりFXIIIからFXIIIaに。
→フィブリンモノマーからフィブリンポリマーへ。
・線維芽細胞増殖
→コラーゲン形成へ。
・適応
①先天性血液凝固第ⅩⅢ因子欠乏による出血傾向
②血液凝固第ⅩⅢ因子低下に伴う縫合不全及び瘻孔
③Schönlein-Henoch紫斑病の腹部症状・関節症状の改善
・使用法など。
・組織接着剤にもFXIIIが。
・ボルヒール:フィブリノゲン+FXIII+トロンビン
・ちなみにタココンブにはFXIIIが入っていない。
・論文読みました(Anesthesiology 2009 110)。
・randomized,double-blind
・Fibrin monomer >3μg/L 22名
・開腹手術(担癌患者)
・手術開始15分後FⅩⅢ 30単位/kg投与
・結果
→血餅強度 8%↓(FⅩⅢ) vs 38%↓
→Fibrinogen 28%↓(placebo群で)
→出血量 29%↓(FⅩⅢ群で)