2012年4月25日水曜日

第13因子製剤・フィブロガミンP

ICU勉強会  担当:A先生

「第13因子製剤・フィブロガミンP」


・最近ICUでフィブロガミンを使用したので調べてみました。
・第13因子(FXIII)
  ・トロンビンによりFXIIIからFXIIIaに。
    →フィブリンモノマーからフィブリンポリマーへ。
  ・線維芽細胞増殖
    →コラーゲン形成へ。
・適応
 ①先天性血液凝固第ⅩⅢ因子欠乏による出血傾向
 ②血液凝固第ⅩⅢ因子低下に伴う縫合不全及び瘻孔
 ③Schönlein-Henoch紫斑病の腹部症状・関節症状の改善
・使用法など。
・組織接着剤にもFXIIIが。
  ・ボルヒール:フィブリノゲン+FXIII+トロンビン
  ・ちなみにタココンブにはFXIIIが入っていない。
・論文読みました(Anesthesiology 2009 110)。
  ・randomized,double-blind
  ・Fibrin monomer >3μg/L 22名
  ・開腹手術(担癌患者)
  ・手術開始15分後FⅩⅢ 30単位/kg投与
  ・結果
    →血餅強度 8%↓(FⅩⅢ) vs  38%↓
    →Fibrinogen 28%↓(placebo群で)
    →出血量 29%↓(FⅩⅢ群で)