麻酔の問題集 担当:Y先生
「肥満と麻酔」
問題1:肥満と麻酔に関する問題
・BMI>30でobese、BMI>35でmobid obesity
・冠動脈疾患、糖尿病など合併症の頻度が3-4倍。
・周術期合併症も多い。
・脂肪量<分布が大事。
・androidタイプ
→男性型。体幹に集中。内蔵脂肪と相関。
→代謝が盛んで高脂血症、耐糖能異常、虚血性心疾患と関係
・gynaecoidタイプ
→女性型。臀部、大腿に集中
・内臓脂肪
→心疾患、脳血管障害
問題2:肥満と消化器についての問題
・循環
→循環血液量の増加、心拍出量の増加、高血圧
・呼吸
→胸郭コンプライアンスの低下、FRCの低下
消化管
→腹腔内圧の上昇、high volume、low pH、胃内容排出の遅延、
食道ヘルニア、胃食道逆流症などの合併
問題3:肥満の人の術前評価
・BMIはDifficult Airwayのindicator。
・肥満と挿管困難→頸部径とThyromental distanceの比が予測因子。
→NC/TM>5.0以上。
「ブレイク」
・i phoneおすすめの医学系アプリについて
・MedCal、Dynamed、Gas guide、Epocrates、Radiopediaなど。
問題4:肥満の人の薬物動態
・肥満と薬理学
・TBW(Total Body Weight):overdoseになる可能性。
・IBW(Ideal Body Weight):subtherapiutic doseになる可能性。
・LBW(Lean Body Weight):除脂肪体重。実際の測定は難しい。
・筋弛緩薬はIBWで。
・プロポフォールのVd=健常人。
問題5:周術期の肥満患者の管理
・スタッキング:耳介と胸骨がまっすぐになるように枕を高くする。
→気道が最も通る体位。