2011年12月12日月曜日

緑膿菌肺炎

ICU勉強会 担当:K先生

緑膿菌肺炎について

・痰培陽性、果たして定着?起炎菌?
どっちかわからん時に抗生剤はどのように選択すればいい?

・緑膿菌肺炎
市中肺炎、院内肺炎(VAPなど)、緑膿菌菌血症に伴う肺炎(免疫抑制患者など)
緑膿菌によるVAPは適切な抗菌薬投与にても死亡率42-87%
・緑膿菌肺炎の特徴→診断が難しい
菌は上気道、下気道に定着。
COPD患者の4-15%で喀痰から緑膿菌検出 
緑膿菌肺炎→菌血症となることはまれ
・緑膿菌肺炎に関してのRCT3つ
①PSB(Protected Specimen Brush)
②気管内吸引
③CPIS(Clinical Pulmonary Infection Score)

・ICUセッティングでの緑膿菌肺炎の治療方針について
CPIS scoringによる緑膿菌肺炎の治療方針
プロトコルに従って治療→3日後に再評価→CPIS scoreもう1度。
重症なら多剤併用となる。
・検体は侵襲的検査(気管支鏡など)による定量培養が望ましい。
・CPISは短期単剤投与が適している症例の判別スクリーニングに適している。
・緑膿菌肺炎について多剤併用か、単剤かを比較したstudyはあまりない。
・気管支鏡の連続使用はやめるべき?