2011年12月5日月曜日

肋骨骨折

ICU勉強会 担当:S先生

・肋骨骨折について
合併症:肺炎、血胸、膿胸、呼吸不全、・・・
リスクとしては骨折本数、年齢など
・膿胸
chest tube挿入中患者の3-10%
血胸合併患者の33%
・管理目標はLung expansion。Tidal Volumeが入るように、咳ができるように。 
呼吸サポート
Stabilization
Pain control
・肋骨骨折におけるPain controlについて
全身投与?局所麻酔?
局所麻酔なら硬膜外麻酔、傍脊柱ブロック、局麻の胸腔内投与、肋間神経ブロックなど。
・肋骨骨折に対する硬膜外麻酔は肺機能を改善させる可能性。
Study:epiとiv-フェンタを比較したメタアナライシス
→mortality、ICU stay、mechanical ventilation期間いずれも差はなし。
・外傷における硬膜外麻酔の問題点
鎮静中の患者が多い。鎮静下でepi打って大丈夫?
外傷部位が多岐にわたることが多い。どこのレベルを狙う?体位は取れる?
抗凝固療法中だったり。
epi挿入に病棟が慣れてない。
・ルーチンでの硬膜外麻酔使用は推奨できない?
咳はできるようになる印象。
硬麻を入れてventilation離脱ができた症例も。 
全体的にQOLは上がる印象。患者さんも主治医も喜ぶ。