初期研修医勉強会 担当:N先生
「周術期末梢神経障害」
・380,680例の麻酔で、112例の末梢神経障害 (0.03%)
・高血圧、喫煙、糖尿病が有意なリスク
・全身麻酔・硬膜外麻酔での頻度が高かった。
・脳外科・心臓血管外科・一般外科・整形外科で神経障害の頻度高い。
・砕石位では?
・991例で15例の下肢末梢神経障害(1.5%; 95% CI, 0.8–2.5%)
・閉鎖神経5例
・大腿神経4例
・坐骨神経3例
・腓骨神経3例
・14例が知覚異常、4例が灼熱痛、筋力低下は無し
・手術終了後4時間以内に症状出現
・リスクは2時間以上手術(P=0.0006)
・糖尿病と喫煙はリスクは有意なリスクにならず
・14例では4ヶ月以内に回復した
・神経伝導速度検査
・軸索障害→振幅低下→Waller変性
・ミエリン鞘障害→伝導遅延
・受傷後も繰り返しの検査が必要
・直後の検査のみでは軸索障害を見逃す恐れ
・神経障害からの回復の推移を観察
・総腓骨神経について
・運動:足関節背屈
・感覚:下腿外側〜足背面
・体位
・切石位での腓骨神経の圧迫により生じる(category B)
・腓骨頭部を守ることが肝要
・リスク因子は?
・ベッド
・足台
・離被架・腹壁鉤引っ掛ける棒などの金属
・弾性ストッキング
・フットポンプ
・膝関節屈曲
・大腿神経
・運動:股関節屈曲、膝関節伸展
・感覚:大腿前面
・体位
・症例報告レベルでは切石位での股関節外転・外旋による牽引
(category B3 evidence).
・エキスパートオピニオンでは、
・仰臥位での股関節伸展
・切石位では、股関節屈曲は何度でもリスク