初期研修医勉強会 担当:I先生
「術中低血圧について」
・血圧モニター
・触診法
・聴診法
・自動血圧計
・観血的動脈圧測定
→動脈内にカテーテル留置
→圧力をトランスデューサーで電気信号に変換
・間欠的血圧計の測定原理
・血管内を血液が流れていると仮定
・そこに管を差し込めば、管の先から血液が流れ出る
・その先に指先を押し当てれば、指先に圧力を感じる
・指の代わりに「圧力を電気信号に変換するセンサ」を装着。
・血圧を電気的に観察できる
・血圧波形
・立ち上がりが急峻なほど左室機能が良い
・圧波形の面積は心拍出量を反映
・dicrotic notchは末梢血管抵抗を反映
・呼吸性変動は循環血液量不足の場合に起こる
・平均血圧=脈圧/3+拡張期圧
・平均血圧は80mmHgを目標に(麻酔科研修チェックノート)
ブレイク
「イエローストーン国立公園について」
・Intraoperative Hypotension and 1-Year Mortality
after Noncardiac Surgery
Anaesthesiology December 2009 Volume 111
Issue 6 pp 1217-1226
・術中低血圧(intraoperative hypotension;IOH)
→遷延すれば手術後の転帰が悪化する可能性がある。
・しかしIOHの定義は様々、正確な評価もされていない
・一年後死亡率に影響を与える術中低血圧は?
・Method、Result、discussionなど。
・まとめ
・IOHと1年後死亡率の因果関係は明らかにならなかった
・CART分析
・IOHと1年後死亡率の相関
→血圧閾値と低血圧持続時間によって決まる
・血圧閾値だけでなく低血圧持続時間も重要
・患者、手術特性、年齢、術式などもIOHと転帰に影響
というわけで、
・手術時の低血圧閾値、持続時間の両方が転帰に影響
・低血圧が持続すると転帰が悪化する可能性
→IOHには留意