ICU勉強会 担当:M先生
「ICU過去、現在、未来」
・最近G-ICU入室しなくなった症例
・COPD急性増悪に対する挿管、人工呼吸管理
・喘息重積発作
→いずれも内科的コントロールがよくなった。
・肝不全に対するCHDF+血漿交換
・下部消化管穿孔など敗血症患者の外来経由の救急入院
→E-ICUに入るようになった。
・小児先天性心疾患術後
→手術自体を当院でやらなくなった。
・医療機器・薬剤の開発
・電子カルテへの移行
・低侵襲のモニター
・短時間作用性
・機械そのものの進歩
・鎮静薬
・従来は・・・
→セレネース+アキネトン、ペンタジン+アタラックスp、
ホリゾン、ドルミカム
・短時間作用性の薬剤の出現
→持続で使用できかつ鎮静レベルの調整が容易
→プロポフォール、プレセデックス
→鎮静レベルのスコア化が可能に
・経口薬の利用
・BIS
・気道
・経鼻挿管から経口挿管へ
・様々な挿管デバイス
・LMA、ビデオ喉頭鏡、AWS、McGRATH、
BFの外付けモニター、光源の小型化
・呼吸器
・人工呼吸器の発達
・PSなど自発呼吸を生かした換気モード
→昔は対応できる機械が少なかった。
・新生児から成人からまで対応可能
・フロートリガー
・NIVもできる呼吸器の発達やNHFの導入
・モニター
・SPO2やETCO2、吸入麻酔ガス濃度
・循環器
・cGMPを増加させる薬剤の開発
・βブロッカーの適応
・スタチン
・心拍出量や混合静脈血酸素飽和度の持続的な表示
・機械による連続的心拍出量表示
→測定者による誤差がない。時間節約に。
・TTEに加えTEEの発達
・IABP,PCPSの小型化(VADの発達)
・輸血
・新鮮血から保存血、成分輸血へ
・セルセイバー
・MUF
・消化管と栄養
・経腸栄養の発達と中心静脈栄養症例の減少
・様々な用途の経腸栄養製剤
・経口薬の積極的利用
・PPIの開発
・腎臓
・HD,PDで管理→CHDの開発
・CHD回路の進歩により小児にも使用可
・アクトシン、イノバンからハンプへ
・内分泌
・至適血糖コントロール方法は
・ステロイド使用法
・パルス療法から相対的副腎機能不全へ
・筋骨格系
・筋弛緩薬
・ミオブロック→マスキュラックス→エスラックス
・ブリディオンの出現
・ICUにおけるリハビリ
・DVT予防
・弾性ストッキング
・フットポンプ
・抗凝固
・鎮痛
・フェンタニル持続使用の認可、アルチバ
・NSAIDsやアセトアミノフェンの静注薬
・ブロックの利用
・肋間神経ブロック→持続へ
・TAPなど
・感染症
・抗菌薬の開発と耐性菌
・感染症科の独立
・画像検査
・胸腹部のレントゲンのみ
・CTの活用
・エコー利用
・電子カルテ化
→画像をシャウカステンに掛けずともカンファ可能に。
・検査結果
・救急検査はCBCと限られた生化学検査のみ
・ABG:機器の発達でHbや電解質、血糖も検査室と誤差がない
・凝固系の測定可能→安全な抗凝固
・生化学、電解質も測定範囲が広がる
・1つの分野のみの発達だけでは、ICU管理は変わらない
・心臓手術では・・・
・短時間作用性の麻酔薬と持続投与可能な鎮静薬の開発
自発呼吸と同調できる呼吸器開発
術中管理を容易にするデバイスの進歩
→心臓術後の早期抜管に
・CHDは心臓手術の適応を広げた
・未だ開発されないもの
・肝臓の代わりをするもの
・透析のために太い透析用カテーテルを挿入することは同じ。
機械の大きさもあまり変わりはない
・せん妄を予防すること、すぐに回復させる事は困難