2013年8月14日水曜日

NAVAについて

「麻酔科勉強会」  担当:M先生

「NAVAについて」

・NAVA
  ・Neurally Adjusted Ventilatory Assist
   →神経調節補助換気
  ・横隔膜の電気的活動を利用
  ・呼吸補助のタイミングや吸気圧、換気量を制御
  ・NIVでも使用可能、同調性が良い
・横隔膜電気的活動(Edi)
  ・Electrical activity of the diaphragm:Edi
  ・Edi測定用の電極のついた特殊な胃管を挿入し測定
・Ediカテーテル挿入方法
  ・身長、体重からチューブサイズを決める
  ・鼻梁、耳たぶ、剣状突起間距離を測定(NEX値)
  ・NEX値を基に挿入距離を決定
・Ediトリガーの設定
  ・換気補助開始のトリガーであるEdiトリガーを設定
  ・Ediトリガー:μV
     (0.0~2.0μv、初期値0.5μv)
・NAVAlevelの設定
  ・換気補助の割合を決定する因子
  ・患者のEdi信号に比例して換気補助が行われるため生理的
・呼吸器疾患を持つ患者
  →Ediは健常者よりも高値
・呼気トリガー
  →Ediが最大値(Edi peak)の70%に低下すると呼気相となる
・患者呼吸器間の同調性
  ・過剰な補助しない
  ・Trigger delayが少ない
  ・Air trappingを防ぐ
  ・呼吸サイクルの非同期を防ぐ
     →患者-呼吸器間の同調性が良い
・NIVでも良好な同調性との報告
・より生理的な呼吸との報告
・小児に対しては?
  ・小児、新生児でも同調性は良好
  ・エアーリークがあっても同調性は良好
  ・低出生体重児にも使える
  ・酸素化は改善したりしなかったり
  ・最大気道内圧も低下したり変わらなかったり
・呼吸vitalとしてのEdi
  ・最適なPEEP値を決定するのに有用
  ・呼吸器離脱の際にも参考になる
  ・他の換気モードで非同期を検出するのに有用
  ・再挿管した患者ではEdiが有意に高かった
  ・進行した筋ジストロフィ患者で横隔膜機能の評価に有用