「麻酔科勉強会」 担当:M先生
「NAVAについて」
・NAVA
・Neurally Adjusted Ventilatory Assist
→神経調節補助換気
・横隔膜の電気的活動を利用
・呼吸補助のタイミングや吸気圧、換気量を制御
・NIVでも使用可能、同調性が良い
・横隔膜電気的活動(Edi)
・Electrical activity of the diaphragm:Edi
・Edi測定用の電極のついた特殊な胃管を挿入し測定
・Ediカテーテル挿入方法
・身長、体重からチューブサイズを決める
・鼻梁、耳たぶ、剣状突起間距離を測定(NEX値)
・NEX値を基に挿入距離を決定
・Ediトリガーの設定
・換気補助開始のトリガーであるEdiトリガーを設定
・Ediトリガー:μV
(0.0~2.0μv、初期値0.5μv)
・NAVAlevelの設定
・換気補助の割合を決定する因子
・患者のEdi信号に比例して換気補助が行われるため生理的
・呼吸器疾患を持つ患者
→Ediは健常者よりも高値
・呼気トリガー
→Ediが最大値(Edi peak)の70%に低下すると呼気相となる
・患者呼吸器間の同調性
・過剰な補助しない
・Trigger delayが少ない
・Air trappingを防ぐ
・呼吸サイクルの非同期を防ぐ
→患者-呼吸器間の同調性が良い
・NIVでも良好な同調性との報告
・より生理的な呼吸との報告
・小児に対しては?
・小児、新生児でも同調性は良好
・エアーリークがあっても同調性は良好
・低出生体重児にも使える
・酸素化は改善したりしなかったり
・最大気道内圧も低下したり変わらなかったり
・呼吸vitalとしてのEdi
・最適なPEEP値を決定するのに有用
・呼吸器離脱の際にも参考になる
・他の換気モードで非同期を検出するのに有用
・再挿管した患者ではEdiが有意に高かった
・進行した筋ジストロフィ患者で横隔膜機能の評価に有用