2013年8月19日月曜日

医薬品添付文書の読み方

「ICU勉強会」  担当:F薬剤師さん

「医薬品添付文書の読み方」

・医薬品添付文書とは
 ・薬事法第52条に従って記載された公的文書
 ・原則A4用紙4枚まで
・最近は添付文書の改訂の頻度が高くなっている。
  →改訂年月が古い添付文書は改訂されていないか注意
・日本標準商品分類番号
  →5-6桁の数字
    ・医薬品の場合は最初の2桁が87
   ・3-5桁目は薬効分類番号
・新規薬価収載された医薬品は注意!
  ・薬価収載の属する月の翌月から1年を経過していない場合
   →投与期間は14日間が限度となる。
・貯法、使用期限
  ・使用期限が3年以上の薬品
    →使用期限の表示義務なし。
    →使用期限表示がある薬品は不安定な薬剤と考える。
・薬効分類名
 →表示が統一されていない。
   ・適応疾患名で記載される「疾患派」
      ex)「高血圧・狭心症治療剤」
   ・作用機序を記載する「機序派」
      ex)持続性Ca拮抗剤
   ・両方書いてあるものも。
・処方箋なしでも買えるOTC
  ・OTC:Over the Counter:薬局、ドラッグストアで買えるお薬。
  ・医療用医薬品がOTC化することを「スイッチOTC」と呼ぶ。
    →最近はロキソニンのスイッチOTCが話題に。
  ・エパデールのスイッチOTCには厳しい制約がついた。
・名称
  →販売名、一般名、欧文名の3つがある。
・警告
  →警告がある添付文書は、用紙の右肩が赤く塗ってある。
 ・不思議な警告
   「ペンタジン錠25mg」には「静注しないこと」との記載が??
    →麻薬依存患者の乱用を防ぐ目的。
      ・ペンタジン錠25mgにはナロキソンが入ってる。
      ・経口摂取した場合
         →ナロキソンは初回肝通過効果を受ける。
         →ナロキソンの効果は消失。
         →ペンタジンの効果だけが残る。
      ・無理やり溶かして静注した場合
         →ナロキソンも同時に静注される。
         →ペンタジンは拮抗されて効果なし。
・禁忌
   →治療上必要であれば医師の判断で投与可能。
   →ただし薬剤師からは確認の連絡が入る。
  ・製剤によっても禁忌が変わる場合がある。
    ・フェノバール散は妊婦には有益性投与。
    ・ワコビタール坐剤は妊婦には禁忌
・薬剤の組成はよく見てみよう。
  ・アリナミンF50mg
    →1A中にブドウ糖4g入ってる。
    →ウェルニッケ脳症の時などアリナミンF大量投与すると・・・
    →知らないうちに糖負荷してることに。
・用法及び容量
  ・適宜増減:適宜増減の範囲は明示されている。
・製剤形態によっても変わる併用禁忌
  ・フェノバール
    →原末、散、錠、エリキシルの形態が。
      ・エリキシルはエタノールを含む。
        →ジスルフィラムやシアナミドと併用禁忌となる。
・ちょっとここで薬物動態学
  ・分布容積
    →数値が大きいほど体内に薬剤が分布していることに。
  ・半減期とクリアランス
    ・クリアランスが大きければ体内から早く消失?
      →分布容積が大きければそうとも限らない。
      →消失速度定数を見る。
・肝代謝か、腎代謝か?
  ・添付文書に直接記載がない場合はどこを見たらいい?
    →「有効成分に関する理化学的所見」
    →「分配係数」or logPを見る。
       ・分配係数が1以下なら腎排泄、1以上なら肝代謝
       ・logPがマイナスなら腎排泄、プラスなら肝代謝