初期研修医勉強会 担当:I先生
「セボフルランvsプロポフォール」
・吸入麻酔薬
→吸入させることで肺胞から血中に拡散
→中枢神経などに運搬
→脂肪や筋肉組織にも運ばれ定常状態に
・定常状態とは
→吸入濃度=肺胞濃度=血中濃度=組織濃度
・血液/ガス分配係数
→小さいほど調節性が良い
・吸入麻酔薬の作用
・意識消失
・不動化(MAC)
・高次精神機能低下
・自律神経反射抑制
・筋弛緩や鎮痛効果はない
・MAC(Minium alveolar concentration)
・MACとは皮膚切開時に50%の人が体動しない1気圧での最少肺胞濃度
・MACawake:意識喪失に必要な麻酔薬の量
→通常は0.33MAC
・平衡状態
・肺胞、血液、脳の吸入麻酔薬分圧は等しくなっている
→肺胞濃度は脳での分圧を反映
→では肺胞濃度を規定する因子は?
・肺胞濃度
・吸入濃度は、到達する肺胞濃度とその到達速度に影響を及ぼす
・吸入濃度が高いと、FA/FI比の上昇が速くなる
・肺胞換気量も濃度規定に関与
・肺胞から血中へ
・取り込み量={λ×Q×(PAーPV)}/大気圧で規定
・λ(血液/ガス分配係数)が大きくなる
→多くの麻酔薬が取り込まれる
→FA/FI比の低下を招く
・Q(心拍出量)が大きくなる
→肺血流量は増加
→多くの麻酔薬が肺胞から運ばれてしまいFA/FIは低下
・セボフルラン
・気管支拡張作用
・心筋保護作用
・副作用として悪性高熱症、肝機能異常、悪心嘔吐、頭痛、悪寒
・静脈麻酔薬の作用
・プロポフォール
→GABA-Areceptor作動薬
→Cl-channelを開口
→神経細胞の過分極をもたらし活動抑制
・ケタミン
→NMDAreceptorでグルタミン酸と拮抗し興奮性電動を抑制
・コンパートメントモデルのお話
・プロポフォール
・鎮静作用はあるが、筋弛緩作用はない
・作用発現が速い
・呼吸抑制作用は強い
・血管痛
・血管拡張、動脈圧の低下
・個体差が大きい
・体内蓄積が少ない
・制吐作用
ブレイク
「ベルギーに住んでました。」
・論文など