2012年9月28日金曜日

アナフィラキシー

初期研修医勉強会  担当:N先生

「アナフィラキシー」

・アナフィラキシー
  ・アレルギー症状が2臓器以上に出現した状態。
  ・食物、薬物、ハチ毒などが原因。
  ・即時型アレルギー反応のひとつの総称。
・アナフィラキシーショック
  ・さらに血圧低下や意識消失まで至った状態。
・アナフィラキシー様症状
  →特異抗原や特異的IgE抗体が特定できない状態。
  →特定出来る場合は単にアナフィラキシー症状と言う。
  →ここにショックバイタルを示すとアナフィラキシーショック。
・「アナフィラキシー」の症状
  ・呼吸困難、全身紅潮、血管浮腫、蕁麻疹
    →のうち、複数が合わせて発現した全身的の症状の出現。
  ・アレルギー性と考えられる急性で重篤な呼吸困難あり。
・アナフィラキシーの症状
  ・皮膚症状(蕁麻疹・紅潮・掻痒感):90%
  ・呼吸器症状:40〜60%
  ・低血圧(めまい・失神など):30〜35%
  ・嘔気・嘔吐・下痢・腹痛:25〜30%
  ・頭痛:5〜8%
  ・胸痛:4〜6%
  ・痙攣:1〜2%
・歯科で頻用する浸潤麻酔薬でもアレルギー報告があり。
  →死亡例も存在。
・歯科口腔外科でも問診時必ず問診行う。
・麻酔薬へのアレルギーではない場合が多い。
  →添加保存料のメチルパラベンへのアレルギーがほとんど。
  →現在は、ほとんどのものが無添加
・歯科で気分不良等を訴えるのは・・・
  →心因性のものや過呼吸、迷走神経反射によるもの。
・アナフィラキシーの治療
  ・エピネフリン:効果発現が早いこともあり、第一選択。
  ・筋注:エピネフリン 0.1%液0.2~0.5 mgを皮下注あるいは筋注。
  ・研修医御法度では・・・
     →エピネフリン0.3mg(ボスミン1/3管)を筋注or皮下注を行う。
  ・静注:エピネフリン(ボスミン®)0.25 mg の 10 倍希釈をゆっくり静注
    →効果不十分な場合、5~15 分おきに追加投与する。