2012年6月15日金曜日

学会振り返り

ICU勉強会  担当:A先生

「学会振り返り」

・ICUにおけるせん妄対策
  ・せん妄は臓器不全の一つで中枢神経障害
  ・VCM・ワーファリンもせん妄の誘発因子
  ・脳実質の委縮
  ・CAM-ICUで診断(多くは見過ごされている)
  ・入院コストが12~20万円増加
  ・6か月後の死亡率3倍
・さまざまな合併症を持つ脳出血急性期症例の管理
  ・ワーファリンはVit.K依存性凝固因子産生抑制。
     →緊急時はFFPなどを入れるしかない
  ・PCC(プロトロンビン複合体製剤)
     ・INR<5.0 500単位
     ・INR>5.0 1000~1500単位
・PCC(ファイバ)
  ・FEIBA(Factor Eight Inhibitor Bypassing Activity)
  ・複数の凝固因子を含む活性型プロトロンビン複合体製剤
     ・インヒビター症例
       →第Ⅷ及び第Ⅸ因子が関与する凝固経路を迂回して止血促進。
  ・DICは禁忌   
  ・塞栓症のリスクあり(心筋梗塞など)
・緊急帝王切開の麻酔
  ・くも膜下モルヒネで遅発性呼吸抑制は全例病的肥満患者
  ・危険な症例では原則母体優先であることを説明しておく
  ・死戦期帝王切開
    →CPR開始後4分で回復しない場合に母体救命目的。
  ・死後帝王切開は母体死後に児を救出するために施行する帝王切開
  ・不妊治療(体外受精)で癒着胎盤多い
  ・リトドリン投与中止後、K↑に注意
・麻酔科医が知っておきたい超音波テクニック
  ・気胸の診断:Lung sliding, Lung pulse
      ⇒気胸は分離換気中に見て訓練
  ・声帯の観察:声帯麻痺の診断に
  ・胃内容の観察
    →心窩部操作でなければなし
    →あればフルストマック疑い
  ・胃管挿入:頸部エコーで食道にあることを確認