2012年6月4日月曜日

10年後のICU

ICU勉強会  担当:M先生

「10年後のICUを予測してみる」

・日本はアメリカを20年遅れで模倣している。
  →2000年のアメリカのデータが2020年の日本の医療状況を反映?
・米国と英国の比較
  ・人工と医療サービス
    ・急性期治療ベッド
      →ドイツとベルギーは多い。
      →アメリカはそんなに多くない。
    ・ICUベッド
      →アメリカはかなり多い。
      →英国は少ない。
  ・病院死亡率
    →アメリカは30%、英国で50%程度。
    →アメリカは病院にたどり着けない貧困層もいる。
  ・米国は英国の7倍(人口比)のICUベッドがある。
  ・入院即ICUは米国が58%、英国は33.4%
  ・85歳以上のICU入室は米国が7.8%、英国が3.2%
  ・総入院は差がなく、1000人当たり100人位
     →そのうち、19.3%がICU(米)、2.2%(英)
  ・Mortality with ICU  7.4%(米)、19.6(英)
・死亡統計
・神戸市のdemographic data
  ・人口:約150万
  ・年間死亡数:13000人
  ・総ベッド数:約18000(一般病床11600)、 
  ・総退院数:約190000
  ・総ICU数:病院死亡数 等が不明だが・・・
・KCHO(旧KCGH)の退院統計(2008)
  ・年間病院死亡数/年間総退院数:900/19000
  ・旧ICU:年間死亡数/総退室数:100/2000
・神戸市の中のKCGH

・2020年の予言
  ・当院の(実質的な)ICUは50以上になるだろう。
  ・術後や救急からの患者は次々にICUに入る
  ・総入院数は4万人??(平均在院日数7日で計算)
  ・ICU入室は8000人 。
  ・病院総死亡1600人、ICU関連死亡550人 (35%)
・予言の問題点
  ・神戸市の人口の変動。
  ・後方病院、あらたな急性期病院の出現。
  ・病院死亡数。
  ・どこで死ぬかに関する人々の意識。
  ・病院にたどり着かずに死んでしまう人々は増えるか。
  ・平均在院日数はどこまで短縮されるか。
  ・ICUにおけるEOL問題はさらにおおきくなるであろう。


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