2013年4月28日日曜日

硬膜外麻酔の合併症

初期研修医勉強会  担当:M先生

「硬膜外麻酔の合併症」

・硬膜外麻酔
 ・硬膜を通して作用するので緩徐。
 ・術後も持続投与が可能となる。
 ・ストレスホルモンの上昇や免疫機能の上昇
 ・呼吸器合併症やイレウスの発生率の低下
 ・早期離床が可能
・合併症
 ・血管穿刺:2.8%
 ・硬膜穿破:2.5%
 ・背部痛:2.0%
 ・低血圧:1.8%
 ・全脊髄くも膜麻酔、中毒:0.2%
 ・硬膜下注入、一過性神経麻痺:0.1%
 ・硬膜外血腫:1/150000
・低血圧
 ・交感神経の遮断により起こる。
 ・抗精神薬服用者はリスクファクター。
 ・α受容体の遮断による。
・高血圧
 ・三環系抗鬱薬、MAO阻害剤
   →神経終末でのカテコラミン再取り込み阻害による。
 ・非選択的β blockerはα受容体を優位にする。
・極めて稀な副作用
 ・持続勃起
   →泌尿器科手術などでは手術中止の適応となる。
・持続勃起に対する対応
 ・Ketamine投与0.5mg/kg(+Physostigmine~1.5mg)、
   →NMDA受容体を刺激して交感神経を活性化。
 ・ベンゾジアゼピン投与(5~10mg)
 ・S2-S4のブロック
 ・冷却生食による浣腸