2012年12月18日火曜日

2012 ASA annual meatingとUPMC見学記

麻酔科勉強会  担当:N先生

「2012 ASA annual meatingとUPMC見学記」

・2012年はWashington DCで開催
   ・ちなみに2013年はSan Francisco
・10/13-17の5日間
・プログラムは日本とそう変わらないが規模が大きい。
・Oral、Poster discussion、ePoster presentation
  →native並の英語力が必要。
・Poster presentation   
    ・scientific abstract
      ・medical challenging case
  →英語が苦手でもなんとかなるかも。
・企業展示
  ・日本の倍ぐらいの広さのブース
  ・見た事のない企業も多くあった
     →中国系企業が増えているらしい
  ・名札のバーコードを読み取られる。
     →後日連絡をとれるようなシステム
・面白かったデバイス
 ・RUSCHのEZ-BLOCKER
   ・気管支ブロッカーの一種
   ・ブラインドで抵抗があるところまで挿入
   ・ブロックしたい方のカフを膨らませる
 ・CLARUS新製品
   ・良い点
     ・LEVITANにモニターがついた新製品
     ・モニターの横にダイアルがある。
       →スタイレットの動きに合わせて角度を変えられる
   ・悪い点
     ・吸引ポートが無い
     ・高そう
 ・Truflex
   ・可動性のあるスタイレット
   ・GlidescopeやMc grathとの併用がオススメ
 ・ARROWの持続PNB用カテーテル
   ・固定がめんどくさそう。
・会場風景
 ・LMAの巨大模型
 ・ASA Bistro
・Washington DC
 ・きれいな街並み
 ・政府機関と博物館だらけ
 ・公園にはリスと浮浪者が多い


・ピッツバーグへ。
・University of Pittsburgh Medical Center(UPMC)
・UPMC presbyterian/montefiore
  ・主に成人の胸部・移植・脳・外傷・デイ手術
  ・手術室は41室 (presbyは29室)
  ・スタッフ55人、麻酔看護師111人
  ・2010年には麻酔件数35,757件
    ・521件の移植手術(そのうち126件が肺移植)を施行。
  ・肺移植においては全米トップの件数を誇る。
・手術見学(心臓・肺移植)
  ・Cardiac anesthesia部門
    ・フェローは年間4人
    ・研修期間は1年
    ・主にTEEを学ぶ → PTEexam取得を目標
  ・心臓血管麻酔・肺移植の麻酔を担当
・①redo MVR+TAPを見学してきました。
  ・導入前にA-line (上腕からシース)
  ・導入はプロポフォール・フェンタニル・エスラックス
  ・ネオシネジンにて血圧コントロールしながら挿管
    →なぜか挿管前にメパッチを貼布
  ・SGカテは麻酔器の上で開封(清潔?)
  ・シースはルーメン2つ付きの三叉シース使用
・TEEのお作法
  ・ルーチンワークは似たような感じ
  ・ZOOMを多用し、弁の性状などじっくり見ていた
  ・外科医にまとめて所見を述べていた
・Weaning
  ・Ao declamp前から、カテコラミン投与開始
  ・麻酔科側からMg・lidocaine・Ca投与
  ・プロタミン投与前にDDAVPを静脈内投与
  ・TEGで凝固系のチェック
  ・Redo症例にも関わらず30分くらいで帰室していた模様
  ・DDAVP使ってた。
・②肺移植見学してきました。
  ・Nitric Oxide使ってた。
    ・呼吸回路に組み込んで投与
    ・肺高血圧に対して使用
    ・使用後PA圧かなり下がってた。
  ・ECMOとpulmonoplegia
  ・再灌流
    ・気管→PA→PVと吻合
    ・Reperfusion前にソルメドロールを投与
    ・肺にはpulmonoplegiaを灌流しておく(CPB回路使用)
・ちなみに肺移植は
  ・single-lung transplant
  ・en bloc double-lung transplant
  ・sequential double-lung transplant
  ・heart-lung transplant
 の4種類がある。



     当院でも心臓外科手術ではTEG