初期研修医勉強会 担当:I先生
「BISモニター」
・BISとは
・bispectral indexの略。
・Aspect MedicalSystem社が開発した簡易脳波モニター。
・前額部の脳波を解析
・患者の鎮静度を0~100の数値で表す。
・BIS値の算出法は企業秘密
・BISの必要性
・鎮静度の目安としてMAC(EtSEV)では?
・MACを規定しているのは脳でなく脊髄
・MACは麻酔薬の脊髄への作用を見ている
・体動の有無は、意識の有無とは関係ない
・麻酔薬の脳への作用を見るには直接脳をモニターする必要がある
・BISの使い方
・BIS値を40~60を目安にする
・SQIにも注意を払う
・BISの値は5秒前のもの(解析に5秒くらいかかる)
・波形にも着目する
・BISが60以下でも覚醒してる可能性はある!
・BIS値の指標
・RBR(relative beta ratio)→BIS60~100で相関
(30~47hzと11~20hzのパワー比の対数。)
・Synch Fast Slow→BIS60~100で相関
(詳細不明)
・BSR(burst suppression ratio)→BIS0~40
(後で詳しく。特にBIS0~25ではほぼこれのみ。)
・QUAZI→0~40
(詳細不明)
・波形と麻酔薬の種類
・BISの波形は使う麻酔薬によってことなる
・GABAa受容体に作用する系
→セボフルラン、プロポフォール、チオペンタール
→GABAa系の脳波は睡眠時に近い
・NMDA受容体系
→ケタミンなど
・ベンゾジアゼピン系
→ミダゾラム、ジアゼパムなど
・ブレイク
「漫画の中の麻酔科医」
・BISと年齢。
・新生児では覚醒時でも徐波が主体(BISは低い)
・6ヶ月を過ぎる頃から睡眠紡錘波がみられる
・2歳前後からは年齢依存(振幅は成人の2倍以上)
→BISは低くなる
・思春期から20歳代前半までは個人差あり
(人によっては小児期のような高振幅)
・高齢者では脳細胞の減少、脳血管障害など
・25~55歳くらいが安定してるという意見あり
・BISの異常高値・低値
・麻酔濃度が不適当
・麻酔薬の分布範囲の変化・アーチファクトの混入
→EMG, ECG, 電気メス,ペースメーカーなど
・鎮痛薬が十分に効いていないときの侵害刺激
・burst suppressionが出現する直前の脳波(paradoxical increase)
・強い侵害刺激の後(paradoxical arousal)
・覚醒時の低振幅(異常低値)
ハートワークスでTEE勉強中。