「麻酔科勉強会」 担当:S先生
「監察医制度と解剖のお話」
・監察医制度
・1946年:戦後のGHQによる占領政策で導入された制度。
→米国の「Medical Examiner‘s System 」に基づき、
東京都変死者等死因調査規定を制定。
・1947年:監察医制度を制定
→人口上位7都市に。
→東京23区・大阪市・京都市・名古屋市・横浜市・神戸市・福岡市。
・1949年:死体解剖保存法が制定
→伝染病、中毒、災害で死亡した疑いのある死体、
その他死因の明らかでない死体について、
死因究明と公衆衛生の向上を図る。
・1985年:京都、福岡は自治体の財政上の都合により同制度は廃止。
・監察医制度の役割
・サンプリング地域内の正確な死因統計作成
・残された家族のために
・県民の安心安全のために
・医療へのフィードバック
・兵庫県監察医務室の紹介
・多数の地域は監察医制度はない。
→CPAOAを見た担当医が検案
→問題となる事案も。
・北見市ガス漏れ事故
・犯罪死の見逃し
・心肺蘇生について
・胸骨圧迫の合併症
・全合併症:21-65%と高率に発生
・肋骨骨折:13-97%
・重篤な合併症:大動脈破裂、心破裂、胃破裂、
肝損傷、脾損傷、内胸動脈損傷
→解剖すると胸骨・肋骨骨折は必発。
→時々、肝損傷や心外膜出血のケースも。
・CPAOA症例、CPR外傷が致命的となるケースもあるかも。。