2013年9月5日木曜日

食道術後の合併症

「ICU勉強会」 担当:U先生

「食道手術後の合併症」

・食道癌手術は困難な手術である。
・再建術式
  ・後縦隔再建・胸骨後再建・胸骨前再建
・合併症:20-80%
  ・肺炎:16-67%
  ・心筋梗塞
    ・急性心不全
  ・吻合部リーク
  ・心房細動
  ・反回神経麻痺
  ・UTI
  ・無気肺
・死亡率:0-22%
  ・30日死亡率:0-6%
  ・合併症が多くなれば死亡率が上がる。
・リスク因子
  ・morbidity、30日mortalityいずれもリスク因子なのは
    →インスリン使用のDM、高齢、ALP>125
・術後合併症として
  ・肺合併症
  ・導管不全
  ・横隔膜ヘルニア
  ・心臓合併症
  ・反回神経麻痺
  ・乳び胸
  ・・・
・縫合不全
  ・5-18%に生じる。
  ・死亡率12%
    ・大網充填が行われる。
  ・適切な組織灌流を保つ。
  ・CTガイド下ドレナージ
  ・低血圧、無尿、アシドーシスなどが予測因子
  ・抗生剤使用
・導管血流不全
  ・外科的介入を必要とするのは1-2%
  ・大腸導管より胃管つり上げのほうが多い。
  ・30日死亡率を上げる。
  ・内視鏡観察すると、灰色、白色、黒色の粘膜を呈する。
  ・septic shockとなり急性の経過を呈する。
・機能的導管障害
  ・胃内容排出遅延、ダンピング症候群、低血糖、食道反射など
・食道切除後症候群
  ・早期:ダンピング症候群、晩期:低血糖
・胃内容排出遅延
  ・ボツリヌス毒素両方が効果がある場合がある。