麻酔科勉強会 担当:O先生
「低流量麻酔」
・低流量麻酔
→分時換気量以下の新鮮ガス流量で行う麻酔
・麻酔器の種類
・開放式
・半開放式
・半閉鎖式:低流量麻酔は主にこれ
・閉鎖式
・閉鎖式循環式回路の歴史
・1850's:再呼吸回路
・1917:ソーダライムの発明
・1980's:イソ、デス、セボ。環境問題への関心の高まり
・1986:カプノモニターの発明
・循環回路の仕組
・新鮮ガス流入
→麻酔ガスが添加され呼吸回路へ
→呼気回路から一部は余剰ガス排出装置へ
→一部はカニスタを通り新鮮ガスと再び合流、呼吸回路へ。
・吸入麻酔薬の取り込み
→肺胞内で平衡に達するまでは吸入麻酔薬それなりに必要
→それ以降は代謝されないため必要量は減る
・低流量麻酔の利点と欠点
・利点:経済的、環境にやさしい
・欠点:回路内への有害物質の蓄積
FGと吸入ガスの組成の不一致
・有害物質の蓄積
・窒素:大気から迷入する可能性
・FGと回路内ガス濃度の乖離が見られたら?
→高流量に切り替えてみる
・メタン:消化管から発生、安全限界に達することはない。
・アセトン:飢餓状態に発生。安全限界にはまず達しない。
・ソーダライム関連
・乾燥したソーダライムと吸入麻酔薬で一酸化炭素の発生
→デス>エン>イソ>ハロ>セボの順
・温度が高いと一酸化炭素発生しやすい
・高流量だと回路内が乾燥しやすいため起こる可能性。
→低流量なら呼気の再利用が多く回路は乾燥しにくい。
・FGと吸入ガスの組成の不一致
→ドレーゲル社の資料より
・麻酔科学サマーセミナーでデスの低流量麻酔特集してました。
→紹介