初期研修医勉強会 担当:T先生
「デスフラランいろいろ」
・麻酔薬の歴史
・1722:Joseph Priestleyが亜酸化窒素を発見
・亜酸化窒素がパーティーで流行
・1795:Sir Humphry Davyが鎮痛作用、二日酔い治療効果に気づく。
・1844:Gardner Quincy Colton, Horace Wells笑気で抜歯
・William Mortonがエーテル麻酔下に頸部腫瘍摘出術
→1842:Crawford Longが同様の手術
・Sir James Simpsonがクロロホルム麻酔下に分娩
・1853:John Snowがクロロホルム麻酔下にヴィクトリア女王の分娩
・1929:Hendersonがシクロプロパンの麻酔作用を発見
・1950's:ハロタンの開発、臨床応用開始
・1960's:エンフルラン、イソフルラン、セボフルラン、
デスフルランの合成
・歯科医師Horace Wellsの生涯
・1815:コネチカット州で出生
・1844:Coltonの抜歯ショーを見学する
・同年:友人の歯科医John Riggsを笑気麻酔下で抜歯
・1845:MGHでの公開実験失敗
・セールスマンになる
・1848:売春婦に硫酸をかけるなで異常行動あり収監
・1848:クロロホルム麻酔下に足を剃刀で切り自殺
・デスフルランの歴史
・1987:動物における安全性・有効性確認
・1988-91:欧米で第1-3相臨床試験
・1992:FDAが認可
・2007-8:日本で臨床試験
・2011:日本で認可
・物理化学的性質
・沸点22.8℃
→室温で沸騰してしまう
→特別な気化器が必要
・加圧機能付き、加温機能付き
・脂肪-血液分配係数が低い
・40分程度の手術だと・・・
→開眼、従命、orientationつくまでの時間は明らかに早い。
・手術時間が長くなると?
・セボフルランは嚥下できるまでの時間が延長する
・デスフルランは延長しない
・気道刺激性の問題
・喘息患者では?
・犬の気管支平滑筋を弛緩させる
・モルモットの気管支平滑筋を弛緩させる
・摘出灌流ラット肺、アセチルコリン誘発気管支攣縮
・気管支拡張作用
デス>セボ>ハロ=イソ
・PONV、コスト、地球温暖化への影響、環境半減期など