2013年7月4日木曜日

肥満と麻酔

「麻酔科勉強会」 担当:W先生

「肥満と麻酔」

・各国別の肥満者の割合
・男女別肥満者の割合
  ・男性:30.4%
  ・女性:21.1%
・BMIとObesity Class分類
・肥満を来す疾患いろいろ
・麻酔管理上の問題点
   ・気道管理
   ・体位
   ・酸素化
   ・循環管理
   ・術後疼痛管理
   ・術後悪心・嘔吐
   ・創感染
   ・深部静脈血栓症
・教科書的には
  ・頚部が太く短い
  ・舌が大きい
  ・咽頭軟部組織が厚い
     →喉頭展開・挿管が困難
・BMIとMallampati分類
  ・仰臥位、肩枕使用、sniffing position
  ・BMIは挿管困難の指標とはならなかった
  ・Mallampati分類ハイスコアが潜在的な挿管困難の指標か
  ・喉頭展開と挿管の難易度は相関しない
・30°半側臥位、sniffing position
  →Mallampati分類 3以上が挿管困難の独立したリスク因子だが、
   特異度・陽性的中率は共に低い(62%, 29%)
・エコーでの気道評価
  ・皮膚〜気管前壁の軟部組織の厚さを評価
    ・声帯レベルの気管前面の軟部組織の厚さ
    ・頚部周囲長
   →挿管困難の指標
・sniffing vs ramped position
・肥満と酸素化
  ・肺活量・深吸気量・予備呼気量・機能的残気量が減少
  ・Closing volumeの増加
  →酸素飽和度の急激な低下
・CPAP+PEEPや、head up/reverse Trendelenbergが酸素化に有効。