麻酔科勉強会 担当:H先生
「日本の集中治療室での栄養療法は遅すぎかつ少なすぎる」
・低栄養で予後が悪化する
・カロリー借金がおおければ感染増える
・カロリー・タンパクともに目標を満たした群
→28日後予後が改善した。
・エネルギー借金と予後
・長期にICUを必要とすると思われる重症患者
→カロリー及びタンパクを満たした群では予後は改善すると思われる.
→同時にVAPの確率、人工呼吸器期間は延長すると思われる
・早期経腸栄養の目的と効果
・Am J Crit Care November 2010 vol. 19 no. 6 488 Khalid et al
・前向きコホート研究
・早期経腸栄養群(<24h)は遅れて開始した群に比べ生存率が高い。
・予後改善のため、24-48時間以内に投与を開始する必要がある!
・栄養投与改善法
・管理栄養士を置く
・プロトコールをつくる
・国際研究に参加して自分の施設の状態を知る
・International nutrition surveyについて
・人工呼吸を開始し、72時間以上ICU滞在を続けた成人患者
・調査項目
→投与内容、開始時期、腸管蠕動薬や幽門後栄養の有無など。
・投与カロリー/目標カロリー比、合計投与カロリーなどを国際比較。
→順位まで出してくれます。
・INSに参加し続けると 栄養投与改善する
・当院における取り組み
・2009年INSに参加。
→様々な問題点が明らかとなった。
・プロトコールの不備
・栄養投与量の増加遅延
・不必要に経腸栄養を開始していないことがある。
・・・など。
・2011年までに、
・ICU内での問題認識
・脳外科、循環器科との栄養療法必要性の教育
・脳外科内の栄養療法担当医の誕生
・・・
→2011年の調査ではかなり改善された。
King visionがやってきました。
2012年7月31日火曜日
2012年7月23日月曜日
生体肝移植の術後合併症
ICU勉強会 担当:Y先生
「生体肝移植の術後合併症」
・出血
・凝固障害
→原因:術中大量輸血・輸液、代謝性アシドーシス、低体温など。
→凝固因子が十分であっても凝固障害が起こりうる。
・線溶系亢進
→無肝期の肝機能低下により線溶系が亢進。
・脆弱な側副血行路の破綻
・再開腹の場合、広範な癒着剥離
・吻合部からの出血
→出血は術後1~2日目の最大の合併症である。
・肝動脈血栓症(HAT)と門脈血栓症(PVT)
・頻度:HAT 1.3~12%, PVT 1.3~8%
・時期:術後1週間以内
・病因:凝固因子産生>抗凝固・線溶因子の産生回復遅延
・診断:US(CFD)、CT、MRI
・予防:抗凝固療法、潅流圧維持、循環血液量維持、
→ 抗凝固療法は原則ヘパリン(未分画or低分子)で行う。
FFP、ATⅢ維持(>80%)、血液希釈(Hct 25%前後に)
・治療
・HAT:速やかな血行再建。治療が遅れれば再移植。
・PVT:血栓溶解療法(urokinase、t-PA)、抗凝固療法
外科的血栓除去、再吻合
門脈圧亢進→内視鏡的静脈瘤結紮、遠位脾腎shunt術など。
・Outflow block
・移植後の肝静脈閉塞。
・頻度:2.7~3%、移植後晩期合併症としても発生しうる。
・症状:肝腫大、低蛋白血症、肝機能悪化、胸腹水貯留など。
・診断:臨床症状、Echo:CVP-HVP圧較差など。
・原因:左葉graft(HV吻合が2本以上)、graftのねじれなど。
・治療:経肝的or経静脈的バルン拡張
・胆道系合併症
・胆管狭窄、胆汁瘻
・頻度:11.5~19%
・リスク
・肝動脈血栓症(胆管は肝動脈のみで栄養されているため。)
・ABO不適合移植(抗体による胆管上皮の障害)
・治療:
・胆道狭窄→経皮経肝的拡張術
・胆汁瘻→minor leakではdrainage、major leakでは再吻合。
・免疫抑制
・基本的にはTacrolimusとMethlprednisolone2剤併用免疫抑制。
・Methlprednisolone
・施設によりprotocolは異なる。3~6ヶ月でoff可能。
・steroidの副作用
・steroidはHCVのreplicationを促進する?
・Tacrolimus→術直後より経静脈的投与、経口摂取開始後は内服へ。
・calcineurin活性化阻害
・血中濃度は毎日測定。
・代謝:cytochrome P-450→薬剤相互作用注意!
Ca-blocker、抗真菌薬、抗てんかん薬、抗生物質、…
・副作用:意識障害、痙攣、高血圧、腎機能障害、高血糖など。
・Tacrolimusの中枢神経合併症
・軽度の振戦 (35~55%)。
・頭痛、視覚異常、痙攣
→通常高血圧を伴う。高血圧脳症の臨床所見を呈す。
→Posterior leukoencephalopathyの画像所見を呈す。
→Posterior Reversible encephalopathy syndrome (PRES)
・神経学的合併症は通常reversibleである。
→経口への切り替え、減量、中止、cyclosporineへの変更など。
→ちなみにcyclosporineでも同様の症状は起こりうる。
・拒絶反応
・肝移植症例の36%に急性拒絶反応を認めたという報告も。
・好発時期:移植後1週間から3ヶ月
・臨床所見:発熱、移植肝の腫張・圧痛、便色が薄くなる、など
・検査所見:Bil、胆道系酵素、トランスアミナーゼ上昇
・確定診断:肝生検
・治療:ステロイドパルス療法
→治療抵抗性の場合はMuromonab-CD3 (OKT3)
→合併症:anaphylaxy反応、肺水腫、over immunosupressionなど。
・細菌感染(48%)
・術後1カ月以内
・真菌感染(22%)
・Candida:術後1カ月以内
・Pneumocystis jirovecci、Aspergillus等:術後3-5カ月以内
・ウイルス感染(12%)
・CMV、HSV、VZV、EBV、adenovirus、…
・EBV感染による移植後リンパ増殖性疾患:PTLDは致命的転機となりうる。
・EBV初感染例、over immunosupression例には注意。
・移植患者の感染症において留意すべき点
・免疫抑制状態において、感染兆候は発見しがたくなる。
・想起すべき起炎菌が莫大となる。
・抗菌薬が免疫抑制剤と薬物相互作用を持つ。
・感染の進行、重症化が一般健常人と比較して急速である。
・感染リスクが患者の状態によって異なる。
・その他合併症
・Small for size (SLV:standard liver volumeの40%以下)による合併症
→高Bil血症、難治性腹水、相対的門脈血流過剰による肝鬱血、…
→最悪の場合再移植が必要。
・腸管穿孔
→リスクとして再開腹例など。
・その他にも・・・
・移植後再生不良性貧血
・血球貪食症候群(HPS)
・血栓性微小血管傷害(TMA)
「生体肝移植の術後合併症」
・出血
・凝固障害
→原因:術中大量輸血・輸液、代謝性アシドーシス、低体温など。
→凝固因子が十分であっても凝固障害が起こりうる。
・線溶系亢進
→無肝期の肝機能低下により線溶系が亢進。
・脆弱な側副血行路の破綻
・再開腹の場合、広範な癒着剥離
・吻合部からの出血
→出血は術後1~2日目の最大の合併症である。
・肝動脈血栓症(HAT)と門脈血栓症(PVT)
・頻度:HAT 1.3~12%, PVT 1.3~8%
・時期:術後1週間以内
・病因:凝固因子産生>抗凝固・線溶因子の産生回復遅延
・診断:US(CFD)、CT、MRI
・予防:抗凝固療法、潅流圧維持、循環血液量維持、
→ 抗凝固療法は原則ヘパリン(未分画or低分子)で行う。
FFP、ATⅢ維持(>80%)、血液希釈(Hct 25%前後に)
・治療
・HAT:速やかな血行再建。治療が遅れれば再移植。
・PVT:血栓溶解療法(urokinase、t-PA)、抗凝固療法
外科的血栓除去、再吻合
門脈圧亢進→内視鏡的静脈瘤結紮、遠位脾腎shunt術など。
・Outflow block
・移植後の肝静脈閉塞。
・頻度:2.7~3%、移植後晩期合併症としても発生しうる。
・症状:肝腫大、低蛋白血症、肝機能悪化、胸腹水貯留など。
・診断:臨床症状、Echo:CVP-HVP圧較差など。
・原因:左葉graft(HV吻合が2本以上)、graftのねじれなど。
・治療:経肝的or経静脈的バルン拡張
・胆道系合併症
・胆管狭窄、胆汁瘻
・頻度:11.5~19%
・リスク
・肝動脈血栓症(胆管は肝動脈のみで栄養されているため。)
・ABO不適合移植(抗体による胆管上皮の障害)
・治療:
・胆道狭窄→経皮経肝的拡張術
・胆汁瘻→minor leakではdrainage、major leakでは再吻合。
・免疫抑制
・基本的にはTacrolimusとMethlprednisolone2剤併用免疫抑制。
・Methlprednisolone
・施設によりprotocolは異なる。3~6ヶ月でoff可能。
・steroidの副作用
・steroidはHCVのreplicationを促進する?
・Tacrolimus→術直後より経静脈的投与、経口摂取開始後は内服へ。
・calcineurin活性化阻害
・血中濃度は毎日測定。
・代謝:cytochrome P-450→薬剤相互作用注意!
Ca-blocker、抗真菌薬、抗てんかん薬、抗生物質、…
・副作用:意識障害、痙攣、高血圧、腎機能障害、高血糖など。
・Tacrolimusの中枢神経合併症
・軽度の振戦 (35~55%)。
・頭痛、視覚異常、痙攣
→通常高血圧を伴う。高血圧脳症の臨床所見を呈す。
→Posterior leukoencephalopathyの画像所見を呈す。
→Posterior Reversible encephalopathy syndrome (PRES)
・神経学的合併症は通常reversibleである。
→経口への切り替え、減量、中止、cyclosporineへの変更など。
→ちなみにcyclosporineでも同様の症状は起こりうる。
・拒絶反応
・肝移植症例の36%に急性拒絶反応を認めたという報告も。
・好発時期:移植後1週間から3ヶ月
・臨床所見:発熱、移植肝の腫張・圧痛、便色が薄くなる、など
・検査所見:Bil、胆道系酵素、トランスアミナーゼ上昇
・確定診断:肝生検
・治療:ステロイドパルス療法
→治療抵抗性の場合はMuromonab-CD3 (OKT3)
→合併症:anaphylaxy反応、肺水腫、over immunosupressionなど。
・細菌感染(48%)
・術後1カ月以内
・真菌感染(22%)
・Candida:術後1カ月以内
・Pneumocystis jirovecci、Aspergillus等:術後3-5カ月以内
・ウイルス感染(12%)
・CMV、HSV、VZV、EBV、adenovirus、…
・EBV感染による移植後リンパ増殖性疾患:PTLDは致命的転機となりうる。
・EBV初感染例、over immunosupression例には注意。
・移植患者の感染症において留意すべき点
・免疫抑制状態において、感染兆候は発見しがたくなる。
・想起すべき起炎菌が莫大となる。
・抗菌薬が免疫抑制剤と薬物相互作用を持つ。
・感染の進行、重症化が一般健常人と比較して急速である。
・感染リスクが患者の状態によって異なる。
・その他合併症
・Small for size (SLV:standard liver volumeの40%以下)による合併症
→高Bil血症、難治性腹水、相対的門脈血流過剰による肝鬱血、…
→最悪の場合再移植が必要。
・腸管穿孔
→リスクとして再開腹例など。
・その他にも・・・
・移植後再生不良性貧血
・血球貪食症候群(HPS)
・血栓性微小血管傷害(TMA)
2012年7月18日水曜日
非心臓手術を受ける心疾患患者の麻酔管理
麻酔科勉強会 担当:Y先生
「非心臓手術を受ける心疾患患者の麻酔管理」
・周術期心合併症リスクの患者因子
・Revised Cardiac Risk Index(RCRI)
1.手術手技
2.虚血性心疾患の既往
3.うっ血性心不全の既往
4.脳血管病変の既往
5.インスリン使用している糖尿病
6.腎機能低下(血清Cr値>2.0 mg/dl)
・運動予備能(Metabolic equivalents)の評価
・METs(Metabolic equivalents)
・周術期心合併症リスクの手術因子
1.高リスク手術(心血管合併症リスク5%以上)
2.中リスク手術(心血管合併症リスク5%以下)
3.低リスク手術(心血管合併症リスク1%以下)
・術前評価のアルゴリズム(Stepwise Approach)
・Active cardiac condition
・不安定冠症候群
・非代償性心不全(NYHA Ⅳ)
・重症不整脈
・重症弁疾患
→待機的手術は中止・延期、検査・治療を優先する。
・術前の非侵襲検査(運動負荷心電図)
・トレッドミルなど
・非心臓手術前の冠動脈再灌流(CABG, PCI)
・心筋梗塞後の待機的非心臓手術
・2002ガイドライン
→MI後の待機的手術は4~6週間空けるのが妥当。
・2007ガイドライン
→発症1か月以内の心筋梗塞は、高リスク因子
→この時期は、虚血の評価・治療を優先すべき。
・PCI・抗血小板療法と手術
・POBA、BMS、DESについて
・薬物療法など
「非心臓手術を受ける心疾患患者の麻酔管理」
・周術期心合併症リスクの患者因子
・Revised Cardiac Risk Index(RCRI)
1.手術手技
2.虚血性心疾患の既往
3.うっ血性心不全の既往
4.脳血管病変の既往
5.インスリン使用している糖尿病
6.腎機能低下(血清Cr値>2.0 mg/dl)
・運動予備能(Metabolic equivalents)の評価
・METs(Metabolic equivalents)
・周術期心合併症リスクの手術因子
1.高リスク手術(心血管合併症リスク5%以上)
2.中リスク手術(心血管合併症リスク5%以下)
3.低リスク手術(心血管合併症リスク1%以下)
・術前評価のアルゴリズム(Stepwise Approach)
・Active cardiac condition
・不安定冠症候群
・非代償性心不全(NYHA Ⅳ)
・重症不整脈
・重症弁疾患
→待機的手術は中止・延期、検査・治療を優先する。
・術前の非侵襲検査(運動負荷心電図)
・トレッドミルなど
・非心臓手術前の冠動脈再灌流(CABG, PCI)
・心筋梗塞後の待機的非心臓手術
・2002ガイドライン
→MI後の待機的手術は4~6週間空けるのが妥当。
・2007ガイドライン
→発症1か月以内の心筋梗塞は、高リスク因子
→この時期は、虚血の評価・治療を優先すべき。
・PCI・抗血小板療法と手術
・POBA、BMS、DESについて
・薬物療法など
2012年7月6日金曜日
Post Operative Atrial Fibrillation
麻酔科勉強会 担当:N先生
「Post Operative Atrial Fibrillation (POAF)」
・POAFの発生
・CABG単独・・・30%
・弁形成・弁置換・・・40%
・両方・・・50%
・POAF発症のピーク
→70%がPOD2まで、94%がPOD6までに発症。
・POAFはlife threateningである!
・Morbidity ↑ Mortality↑
・術後塞栓症、stroke発症が3倍。
・Hemodynamic compromise
・心室性不整脈
・治療介入による医原性合併症
・POAFが病院リソースに与える影響
・入院期間が4-9日延長する。
・アメリカでは10,000-11,500ドルの余分なコストがかかる。
・POAFのリスクファクター
・70歳以上の高齢者
・AFの既往
・男性
・左室低心機能
・左房拡大
・弁手術
・COPD、CRF、DM、obesityもリスク。
・POAFのPathogenesis
・Pre-disposing factors
・Intraoperative factors
・Post-operative factors
・炎症
・活性酸素などなど
→心房の構造的基質に影響
→心房の電気生理学的基質に影響
→POAF
・POAFの予防
・β-blocker
・Indication class Ⅰ
・交感神経活動の抑制によりPOAF予防?
・術前に飲んでた人は中止しない!
・アミオダロン
・ARCH trial、PAPABEAR trialなど
・徐脈と低血圧が増える可能性。
・心房ペーシング
・その他には・・・
→Digoxin、CCB、Mg、スタチン、N-3脂肪酸、NSAIDS、ステロイド
・POAFの治療
・Rate control
→術後は交感神経系が亢進
→POAFのrate controlは難しい。
・Rhythm control
・カルディオバージョン
→血行動態不安定、急性心不全、心筋虚血のとき。
・抗凝固療法
・出血のリスク
→高齢、高血圧、出血の既往
・開始のタイミング
・POAF発症後48時間以降
・繰り返すPOAFの時
・まとめ
・POAFは頻度の高い合併症である。
・mortality、morbidityを増やす。
・塞栓、strokeのリスクが高まる。
・コストもかかる。
・POAFが起こったら
→血行動態不安定ならカルディオバージョン
→血行動態安定ならAV nodeブロックするクスリ。
・24時間以内にsinus復帰しなければ
→classⅢorⅠc抗不整脈薬+早期抗凝固療法を考慮。
「Post Operative Atrial Fibrillation (POAF)」
・POAFの発生
・CABG単独・・・30%
・弁形成・弁置換・・・40%
・両方・・・50%
・POAF発症のピーク
→70%がPOD2まで、94%がPOD6までに発症。
・POAFはlife threateningである!
・Morbidity ↑ Mortality↑
・術後塞栓症、stroke発症が3倍。
・Hemodynamic compromise
・心室性不整脈
・治療介入による医原性合併症
・POAFが病院リソースに与える影響
・入院期間が4-9日延長する。
・アメリカでは10,000-11,500ドルの余分なコストがかかる。
・POAFのリスクファクター
・70歳以上の高齢者
・AFの既往
・男性
・左室低心機能
・左房拡大
・弁手術
・COPD、CRF、DM、obesityもリスク。
・POAFのPathogenesis
・Pre-disposing factors
・Intraoperative factors
・Post-operative factors
・炎症
・活性酸素などなど
→心房の構造的基質に影響
→心房の電気生理学的基質に影響
→POAF
・POAFの予防
・β-blocker
・Indication class Ⅰ
・交感神経活動の抑制によりPOAF予防?
・術前に飲んでた人は中止しない!
・アミオダロン
・ARCH trial、PAPABEAR trialなど
・徐脈と低血圧が増える可能性。
・心房ペーシング
・その他には・・・
→Digoxin、CCB、Mg、スタチン、N-3脂肪酸、NSAIDS、ステロイド
・POAFの治療
・Rate control
→術後は交感神経系が亢進
→POAFのrate controlは難しい。
・Rhythm control
・カルディオバージョン
→血行動態不安定、急性心不全、心筋虚血のとき。
・抗凝固療法
・出血のリスク
→高齢、高血圧、出血の既往
・開始のタイミング
・POAF発症後48時間以降
・繰り返すPOAFの時
・まとめ
・POAFは頻度の高い合併症である。
・mortality、morbidityを増やす。
・塞栓、strokeのリスクが高まる。
・コストもかかる。
・POAFが起こったら
→血行動態不安定ならカルディオバージョン
→血行動態安定ならAV nodeブロックするクスリ。
・24時間以内にsinus復帰しなければ
→classⅢorⅠc抗不整脈薬+早期抗凝固療法を考慮。
フィードバックカンファレンス
類洞閉塞症候群
ICU勉強会 担当:U先生
「類洞閉塞症候群(SOS)」
・類洞閉塞症候群(sinusoidal obstruction syndrome:SOS)
・veno-occlusive disease;VOD肝中心静脈閉塞症ともいう
・移植後3大合併症の1つ(感染・急性GVHD・VOD)
・臨床的診断
・移植後30日以内
・放射線照射、化学療法後
・他に原因となる疾患がない。
・疼痛を伴う肝腫大、腹水貯留、体重増加、ビリルビン上昇
・肝中心静脈閉塞を伴う循環障害性肝障害。
・診断
・腹部エコー
・腹水
・門脈波形変化
・胆嚢壁肥厚
・肝動脈抵抗指数0.75以上
・門脈逆flow
・Serum procollagen type III
・Antithrombin and protein C
・Plasminogen activator inhibitor type 1
・病理学的には・・・
→肝中心静脈の閉塞と中心静脈域の肝細胞の壊死および鬱血。
・移植後にVODの危険因子
・前処置中からの感染症
・ウイルス性肝炎
・移植前の長い化学療法歴
・肝障害例
・ブスルファンを中心とした前処置
・前処置中の肝障害
・同種移植(特に非血縁者やHLA不一致donorからの移植)など。
・予後
・軽症例での多くは自然に回復。
・重症例(肝不全・多臓器障害)では90%以上の致死率。
・発症後、重症度がどこまで進むかについて予知困難
・severeになると治療抵抗性
・治療
・tPA治療しか有効な治療法がない。
・tPA治療の副作用(出血)を考慮すると判断に難渋するケースも。
・デフィブロタイド、トロンボモジュリンなども。
「類洞閉塞症候群(SOS)」
・類洞閉塞症候群(sinusoidal obstruction syndrome:SOS)
・veno-occlusive disease;VOD肝中心静脈閉塞症ともいう
・移植後3大合併症の1つ(感染・急性GVHD・VOD)
・臨床的診断
・移植後30日以内
・放射線照射、化学療法後
・他に原因となる疾患がない。
・疼痛を伴う肝腫大、腹水貯留、体重増加、ビリルビン上昇
・肝中心静脈閉塞を伴う循環障害性肝障害。
・診断
・腹部エコー
・腹水
・門脈波形変化
・胆嚢壁肥厚
・肝動脈抵抗指数0.75以上
・門脈逆flow
・Serum procollagen type III
・Antithrombin and protein C
・Plasminogen activator inhibitor type 1
・病理学的には・・・
→肝中心静脈の閉塞と中心静脈域の肝細胞の壊死および鬱血。
・移植後にVODの危険因子
・前処置中からの感染症
・ウイルス性肝炎
・移植前の長い化学療法歴
・肝障害例
・ブスルファンを中心とした前処置
・前処置中の肝障害
・同種移植(特に非血縁者やHLA不一致donorからの移植)など。
・予後
・軽症例での多くは自然に回復。
・重症例(肝不全・多臓器障害)では90%以上の致死率。
・発症後、重症度がどこまで進むかについて予知困難
・severeになると治療抵抗性
・治療
・tPA治療しか有効な治療法がない。
・tPA治療の副作用(出血)を考慮すると判断に難渋するケースも。
・デフィブロタイド、トロンボモジュリンなども。
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