2015年12月12日土曜日

挿管チューブのカフ

ICU勉強会  担当:T先生

「挿管チューブのカフについて」

・カフの役割
  ・挿入時の進入長の目安(カフが声門を1-2cm過ぎるまで)
  ・気道分泌物のシール
  ・誤嚥防止
  ・咽頭や消化管分泌物の流入を防ぐ
  ・陽圧換気の促進
・カフ圧は20-35mmHg(27-34cmH2O)に保つ
・Low pressure High volume cuff
  ・陽圧換気中は20-30cmH2Oに
    →粘膜虚血を防ぐため。
  ・気道損傷は起こりうる。
    ・繊毛の剥奪
    ・気道狭窄
    ・気道破裂
    ・気管食道瘻
・VAPを防ぐために・・・
  ・カフ上吸引
  ・カフ圧(持続的に20cmH2O)
・カフの材料はポリ塩化ビニル&ウレタン
・カフ圧調整は?
  ・カフ圧系
  ・手動→リーク音聴取、パイロットバルン触診
     →24%の麻酔科医しか適切な圧を予想できなかった。
・カフリークテスト
  ・感度0.56、特異度0.92という報告が
・抜管後トラブルは気道内腔の狭小化が影響
・抜管後気道浮腫のリスクファクター
  ・女性
  ・太いチューブ
  ・長期間の挿管
  ・高いカフ圧
  ・挿管困難症例
・その他使用上の注意
 ・パーカー気管チューブにリドカイン噴霧剤は使用しない。
 ・キシロカインポンプスプレー8%も噴霧しない。
    →カフが破損するおそれがある。
    →実験してみましたが破損しませんでした。