2011年11月30日水曜日

EtCO2について

麻酔の問題集 担当:H先生

EtCO2について調べてきました。

・カプノメーターについて
メインストリーム方式&サイドストリーム方式、利点と欠点
サイドストリーム方式の吸引量は50-250ml/min
・死腔換気が増えるとEtCO2はどうなる?
→EtCO2減少、PaCO2-EtCO2ギャップの開大
・死腔換気率(Vp/Vd)について
正常値は0.2-0.3。
(PaCo2-EtCo2)/PaCO2で推定可能。
・EtCO2の突然の減少、何を考える?
→事故抜管、PE、サンプリングチューブの閉塞、抜け、回路閉塞など。
→ちなみにEtCO2の上昇は悪性高熱症のサインでもある。
・PaCO2-EtCO2ギャップ開大の原因は?
→PE、低灌流、COPDなど。
・EtCO2が影響を受けるものは?
→換気条件、肺血流量、代謝亢進、心拍出量の増大など。
・ICUにおけるEtCO2
ACLSガイドラインでは?
①気管挿管の確認(Class1、Evidence Level A)
②CPR中のモニターとして(Class 2b、Evidence Level C)
AARCガイドラインでは・・・
人工呼吸中患者全てに用いる、べきではない。
ICUでは心肺機能に問題ある患者が多いため、有用性が低くなる可能性。
・PEにおけるEtCO2
Wellsスコア、Dダイマー、V/Qスキャンなどと組み合わせて診断に用いる。