2017年8月8日火曜日

留学通信1

神戸市立医療センター中央市民病院では規定を満たしたスタッフ医師に対して研究休職(サバティカル)を認めており、現在当科K医師がこの制度を利用してUniversity of Pittsburgh Medical Center(UPMC)麻酔科に留学しています。
以下、K医師からの留学通信です。

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 私は現在、中央市民病院の研究休職制度を利用して、UPMC麻酔科において麻酔科領域におけるレジデント教育とシミュレーション教育について主に勉強させて頂いております。
日米医療体制の違いを感じつつ、病院の規模や医療体制はもちろんのことながら、システマティックに構築された教育体制や、先進的なシミュレーション教育に常に刺激を受けながら毎日を過ごしています。


UPMC Presbyterian Hospital

UPMC Montefiore Hospital (私の主な勤務場所)

シミュレーション教育センター:WISER

 臨床留学が資格などの面でなかなか難しい中、大学院で博士号を取得してから研究留学というのが医師の留学の一般的な道筋であることを考えると、市中病院で長らく臨床を続ける医師がそのまま留学を目指すというのはなかなか難しいことだと思っていました。それに対して「市中病院の臨床医にも留学の道を与える」ということでこの研究休職制度が作られ、今回認めて頂いたことは大変な喜びです。
 こちらでしっかり勉強して医学教育、シミュレーション教育について知識と経験を積んで、帰国後に麻酔科のレジデント教育はもちろん、中央市民病院全体でのスタッフ教育のさらなる充実につなげて、神戸市の医療をよりよいものにしていく一助となればと思います。また時折現状を報告させて頂きます。

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