ICU勉強会 担当:K先生
「気管支喘息」
・喘息患者は世界で3億人ほど
・北米、英国、オーストラリア、ブラジルに多い。
・ロシアや中国は低いらしい。(診断されていない?)
・日本では高知県がなぜか高い。
・喘息とは?
・気道の慢性炎症
→起動障害と気道構造の変化(リモデリング)
→非可逆性の気流制限
→気道過敏性の亢進
・気管支喘息の治療の変遷
・ハーブの煙の吸入(紀元前、エジプトなど)
・アトロピン、ベラドンナ(1900年代前半)
・エピネフリン吸入(1947年)
・β2アドレナリン受容体刺激(1967年)
・ICSとLABA合剤が有効な理由
・両薬剤の補完的な作用
・ステロイド受容体刺激のβ2受容体に対する効果
・Β2受容体刺激のステロイド受容体に対する効果
・両薬剤が肺内のほぼ同部位に同時に吸入される
・気道への好酸球浸潤
・中枢では気道粘膜近くに多い
・末梢ではより遠位側に多い
→末梢へ吸入ステロイド薬を充分量到達させる必要性
→ICS粒子径が小さいほど喘息コントロールが良好な可能性
・喘息とCOPDの鑑別
・喘息→可逆性の気流制限
・COOPD→非可逆性の気流制限
・COPDの診断基準
1.気管支拡張薬吸入後のスパイロメトリーで
FEV1/FVC<70%を満たすこと。
2.他の気流閉塞をきたし得る疾患を除外すること
1.気管支喘息
2.びまん性汎細気管支炎
3.先天性副鼻腔気管支症候群
4.閉塞性細気管支炎
5.気管支拡張症
6.肺結核
7.塵肺症
8.肺リンパ脈管筋腫症
9.うっ血性心不全
10.間質性肺疾患
11.肺癌
・喘息?COPD?
・喘息と診断された患者の30%は非可逆性の気流制限を示す。
・COPDと診断された患者の10%に気道可逆性がある。
・高齢者喘息、リモデリングが進んだ喘息に多い。
・COPDはタバコとの関連が強い。
・COPDと診断されていても喘息の合併を疑うとき
①発作性呼吸困難
②夜間早朝の喘鳴、呼吸困難
③アトピー素因
④喀痰、末梢血好酸球増加
・喘息の病態と治療薬の役割
・長期管理薬(連用:コントローラー)
・吸入ステロイド薬
・長時間作動性気管支拡張薬(吸入)
・長時間作動性気管支拡張薬(経口・貼付)
・ロイコトリエン受容体拮抗薬
・テオフィリン徐放性製剤
・発作治療薬(頓用)
・短時間作動型β刺激薬の吸入剤が基本(迅速な拡張効果)。
・発作治療薬の使用頻度は長期管理薬の見直しのメッセージ。
・抗IgE抗体
・75㎎ 1瓶 35642円・・・高い
・新しい喘息治療薬など